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マンションのWiFiが遅い原因と対策|VDSL・備え付けWiFi・夜の混雑の見分け方

この記事の結論

マンションのWiFiが遅い原因は、主に「建物の配線方式(VDSL・LAN配線は最大100Mbps)」「共用の回線が夜に混む」「部屋の中のルーターや電波」の3つです。部屋の中の原因なら設定や機器の見直しで改善でき、建物の原因なら光配線化を要望するか、マンションの回線とは別のネットを用意するのが現実的な対策です。

夜になると動画が止まる。オンライン会議で相手の映像がかたまる。
昼間はふつうに使えるのに、夕方から急に遅くなる。
マンションに住んでいて、こんな経験はありませんか?

マンションのWiFiが遅いと、こんなことが気になりますよね。
「ルーターを買い替えれば速くなる?」
「VDSLと言われたけど、何のこと?」
「備え付けのWiFiが遅いけど、どうすればいい?」

マンションのネットが遅い原因は、部屋の中にある場合と、建物の設備にある場合があります。
原因が建物にあるのにルーターを買い替えても、速さはほとんど変わりません。
まずは、どこに原因があるのかを見分けることが大切です。

この記事では、マンションのWiFiが遅い主な原因、部屋の中か建物かを見分ける方法、原因ごとの対策、工事なしで別のネットを持つ方法までを、わかりやすく解説します。

💡 この記事を読むとわかること
  • ✓マンションのWiFiが遅くなる3つの主な原因
  • ✓原因が部屋の中か建物かを見分ける方法
  • ✓部屋の中の原因なら、今日からできる対策
  • ✓VDSLや備え付けWiFiなど、建物の原因への対処法
  • ✓工事なしで、マンションの回線とは別のネットを持つ方法
目次

マンションのWiFiが遅い主な原因は?

マンションのWiFiが遅い主な原因は、「建物の配線方式」「共用の回線の混雑」「部屋の中のルーターや電波」の3つです。
マンションのネット回線は、多くの場合、建物まで引いた光回線を、共用部の設備から各部屋へ分けて使う仕組みになっています。
このとき、建物の中を通る配線が光ファイバーではなく電話線やLANケーブルだと、通信速度の上限が最大100Mbpsに抑えられます。
また、建物まで来ている回線を住人みんなで分け合うため、多くの人が使う夜や休日は速度が落ちやすくなります。
さらに、ルーターの置き場所や古い機器、部屋の間取りといった、部屋の中の原因が重なっていることもあります。
ここでは、3つの原因を順に解説し、症状ごとの早見表にまとめます。

マンションのネット回線の仕組み

マンションのネット回線は、建物まで引いた光回線を共用部の設備から各部屋へ分けて、住人みんなで使う仕組みです。

戸建てでは、電柱から自宅まで光回線を直接引き込むのが一般的です。
一方、マンションでは、建物の共用部まで光回線を引き、そこから各部屋へ配線で分けるのが一般的な仕組みです。

このため、マンションのネットの速さは、建物まで来ている回線、建物の中の配線、そして部屋の中の機器の3つで決まります。
WiFiのしくみそのものは、WiFiのしくみで解説しています。

原因①:建物の配線方式(VDSL・LAN配線は最大100Mbps)

マンションの配線方式のうち、VDSL方式とLAN配線方式は通信速度の上限が最大100Mbpsで、光配線方式より遅くなりやすい方式です。

マンションの共用部から各部屋への配線には、主に3つの方式があります。
光ファイバーを部屋まで引く「光配線方式」は最大1Gbpsなのに対し、電話線を使う「VDSL方式」と、LANケーブルを使う「LAN配線方式」は最大100Mbpsです(出典:INTERNET Watch(2025年3月11日))。

配線方式 共用部から部屋までの配線 最大速度 特徴
光配線方式 光ファイバー 最大1Gbps(10Gbpsのサービスもある) もっとも速度が出やすい
VDSL方式 電話線 最大100Mbps 既存の電話線を使える。古い建物に多い
LAN配線方式 LANケーブル 最大100Mbps 部屋の壁にLANの差込口がある

※最大速度は規格上の数値で、実際の速度は利用状況によって異なります。

VDSL方式は、配管に余裕がなく光ファイバーを通せない建物や、1Gbpsのサービスが広まる前に導入された建物で多く使われてきました。

原因②:共用の回線を住人で分け合っている

マンションでは、建物まで来ている回線を、住人みんなで分け合って使うことが多くなります。
仕事や学校から帰った住人が一斉に動画を見る夜や、休日は、回線が混雑して速度が落ちやすくなります。

「昼は速いのに、夜だけ遅い」という場合は、この混雑が原因の可能性があります。
同じ建物に住む人が多いほど、影響を受けやすい傾向があります。

原因③:部屋の中のルーター・電波・端末

建物の回線に問題がなくても、部屋の中の原因で遅くなっていることもあります。
ルーターを床や棚の奥に置いている、何年も前のルーターを使っている、壁を何枚もはさんだ部屋で使っている、といった場合です。

原因と症状の早見表

原因 よくある症状 対策の方向
建物の配線方式(VDSL・LAN配線) 時間帯に関係なく、いつも速度が頭打ち 光配線化の要望、別の回線を用意
共用回線の混雑 夜や休日だけ遅くなる 混雑の少ない時間に使う、別の回線を用意
ルーターの置き場所・電波 部屋によって速さが大きく違う 置き場所を変える、中継機を使う
古いルーター・端末 有線では速いのに、WiFiだと遅い ルーターや端末の見直し

遅い原因はどこ?部屋の中か建物かを見分ける方法

マンションのWiFiが遅い原因は、「時間帯を変えて速度を測る」「有線とWiFiで比べる」の2つで、部屋の中か建物かをおおまかに見分けられます。
有線でつないでも遅いなら、原因は建物の配線や回線の側にある可能性が高く、ルーターを買い替えても大きな改善は期待しにくいでしょう。
有線では速いのにWiFiだと遅いなら、原因は部屋の中のルーターや電波の側にあり、設定や機器の見直しで改善できる見込みがあります。
また、昼と夜で速度が大きく違うなら、共用の回線の混雑が影響していると考えられます。
あわせて、自分の住む建物の配線方式を確認しておくと、とれる対策がはっきりします。
ここでは、速度の測り方と、原因を切り分ける診断の手順、配線方式の確認方法を紹介します。

時間帯を変えて速度を測る

マンションのWiFiの原因を見分けるには、昼と夜の速度を測り比べ、有線とWiFiの速度も比べます。

速度テストのサイトやアプリを使い、昼と夜など時間帯を変えて、何回か測ってみましょう。
1回だけでは、たまたま遅かっただけかもしれないため、数日に分けて測ると傾向がつかめます。

速度の目安は、WiFiの速度の目安で解説しています。

有線とWiFiで比べる

パソコンをLANケーブルでルーターにつなぎ、有線の速度とWiFiの速度を比べます。
LANケーブルがない場合は、ルーターのすぐ近くでWiFiの速度を測り、離れた部屋の速度と比べるだけでも参考になります。

原因を切り分ける診断の手順

🔧 マンションのWiFiが遅い原因の診断手順
1

有線(またはルーターのすぐ近く)でも遅い → 建物の配線や回線の側が原因の可能性が高い

2

有線は速いのに、離れた部屋のWiFiだけ遅い → ルーターの置き場所や電波が原因

3

有線は速いのに、どこでもWiFiが遅い → ルーターや端末の性能が原因の可能性

4

昼は速いのに夜だけ遅い → 共用回線の混雑が原因の可能性

5

いつ測っても100Mbpsに届かない → VDSLやLAN配線方式の可能性があるため、配線方式を確認

自分の建物の配線方式を確認する方法

建物の配線方式は、次の方法で確認できます。
いちばん確実なのは、管理会社や大家さんに聞くことです。

🏢 配線方式を確認する方法
管理会社・大家さんに聞く 建物の配線方式を、もっとも確実に確認できる
壁の差込口を見る 光コンセントなら光配線、LANの差込口ならLAN配線、電話の差込口からモデムにつないでいるならVDSLの可能性
契約先の回線会社に聞く 契約内容から、配線方式を確認できることがある
提供エリアの検索ページ NTT東日本の検索では「マンションタイプ」の表示で、VDSL・LAN配線方式の建物かを確認できる

NTT東日本の提供エリアの検索では、「フレッツ 光ネクスト マンションタイプ」と表示される建物は、VDSL・LAN配線方式の建物とされています(出典:INTERNET Watch(2025年3月11日))。

部屋の中の原因なら?今日からできる対策

原因が部屋の中にあるなら、ルーターの置き場所と再起動、ルーターの規格の見直し、2.4GHzと5GHzの使い分け、古いケーブルや端末の見直しで改善できる見込みがあります。
とくに置き場所は、お金をかけずにすぐ試せる対策です。
ルーターを床や棚の奥、テレビの裏などに置いていると、電波がさえぎられて届きにくくなります。
また、何年も前に買ったルーターは、最新の規格に対応しておらず、スマホやパソコンの性能を活かしきれないこともあります。
ここでは、部屋の中の原因に効く対策を、すぐできるものから順に紹介します。

ルーターの置き場所と再起動

部屋の中が原因なら、ルーターを部屋の中心の高い場所に置き、再起動するだけでも改善することがあります。

ルーターは、部屋の中心に近い、床から少し高い場所に置くのが基本です。
電子レンジや水槽、金属の棚の近くは電波がさえぎられやすいため、避けましょう。

長い間つけっぱなしのルーターは、再起動すると調子が戻ることがあります。
置き場所のコツは、WiFiの電波を強くする10の方法でも詳しく解説しています。

ルーターの規格を見直す

古いルーターは、最新のWiFiの規格に対応していないことがあります。
WiFi 6などの新しい規格に対応したルーターに替えると、多くの機器を同時につないでも速度が落ちにくくなります。

ただし、建物の配線方式がVDSLやLAN配線の場合、ルーターを替えても建物の回線の上限(最大100Mbps)を超えることはできません。
規格の違いはWiFi 6・6E・7の比較、買い替えの目安はWiFiルーターの寿命で解説しています。

2.4GHzと5GHzを使い分ける

多くのルーターは、2.4GHzと5GHzという2つの周波数の電波を出しています。
マンションでは、近くの部屋のWiFiと電波が混み合いやすいため、使い分けると速くなることがあります。

5GHzが向いている場面

ルーターと同じ部屋や、近くの部屋で使う

動画やオンライン会議など、速さが必要

近所のWiFiが多く、電波が混み合っている

2.4GHzが向いている場面

ルーターから離れた部屋で使う

壁や床をはさんだ場所で使う

速さより、つながりやすさを優先したい

中継機やメッシュWiFiを使う

ルーターから離れた部屋だけ遅いなら、中継機やメッシュWiFiで電波の届く範囲を広げると改善しやすくなります。

間取りが広い部屋や、ルーターから離れた部屋で使う場合は、中継機やメッシュWiFiで電波の届く範囲を広げる方法があります。
中継機は今あるルーターの電波を中継する機器で、メッシュWiFiは複数の機器で家全体をカバーする仕組みです。

ただし、これらは部屋の中の電波を改善するものです。
建物の回線そのものが遅い場合は、中継機を使っても速くはなりません。
ルーターのすぐ近くで測っても遅い場合は、建物の側の対策を検討しましょう。

速度テストで見ておきたい数値

数値 意味 目安の考え方
下り(ダウンロード) 動画の視聴やWebサイトの表示に影響する速さ 動画やWeb会議が止まるなら不足している可能性
上り(アップロード) 写真の送信やWeb会議の映像の送信に影響する速さ Web会議で相手に映像が届きにくいなら確認
Ping値(応答速度) 通信の反応の速さ オンラインゲームやWeb会議の遅れに影響

※必要な速さは使い方によって異なります。

古いLANケーブル・端末を見直す

💡 部屋の中で見直したいポイント
  • ✓ルーターを床や棚の奥、テレビの裏に置いていないか
  • ✓ルーターを何年も買い替えていないか
  • ✓LANケーブルが古い規格(カテゴリ5など)ではないか
  • ✓スマホやパソコンのOSが最新になっているか
  • ✓使っていない機器が、WiFiにつながったままになっていないか

建物の原因なら?VDSL・備え付けWiFiの対処法

原因が建物にあるなら、「光配線化を要望する」「管理会社に相談する」「マンションの回線とは別のネットを用意する」のいずれかで対処します。
VDSL方式の建物でも、光配線方式への切り替えを要望できる場合があります。
たとえばNTT東日本は、2024年11月から、入居者が光配線化を直接要望できる受付を設けています。
一方で、建物の工事には管理組合や大家さんの判断が必要なことも多く、すぐに切り替えられるとは限りません。
備え付けの無料WiFiの場合は、自分で回線を契約してよいかどうかも、管理会社への確認が必要です。
待つ時間がない場合や、建物の工事が難しい場合は、工事なしで使える別の回線を用意する方法もあります。
ここでは、建物の原因への対処法を順に紹介します。

VDSLの建物は光配線化を要望できる?

VDSL方式の建物でも、光配線方式への切り替えを要望できる場合があり、NTT東日本は入居者からの要望の受付を設けています。

NTT東日本は、2024年11月から、入居者が光配線方式の設備の導入を直接要望できる受付フォームを設けています(出典:INTERNET Watch(2025年3月11日))。
過去に光配線化を見送った建物も、現在の技術で改めて調査するとしています。

また、2025年4月からはVDSL・LAN配線方式の料金が値上げされる一方、光配線方式への移行工事は無料で受け付けていると報じられています。
NTT西日本の地域や、ほかの回線会社を使っている場合は、契約先や管理会社に確認してみましょう。

⚠ 光配線化を要望するときの注意点
  • ✕建物の共用部の工事には、管理組合や大家さんの了承が必要なことが多い
  • ✕要望してから工事が完了するまで、時間がかかることがある
  • ✕建物の構造によっては、光配線化ができない場合もある
  • ✕賃貸の場合は、まず管理会社や大家さんに相談する

備え付けの無料WiFiが遅い時は

最近は、入居者が無料で使えるWiFiを備えたマンションも増えています。
ただし、住人みんなで回線を分け合うため、夜や休日は遅くなりやすい傾向があります。

🔧 備え付けWiFiが遅い時に確認したいこと
1

部屋の中のルーターの置き場所や再起動で改善しないか試す

2

管理会社に、遅さを相談し、設備の改善の予定がないか聞く

3

自分で別の回線を契約してよいか、管理会社に確認する

4

工事が必要な回線を引けるか、建物の規約を確認する

工事なしで別の回線を用意する方法を比較

建物の工事が難しい場合や、すぐに改善したい場合は、工事なしで使える別の回線を用意する方法があります。

方法 工事 外で使える つなげる台数 向いている人
ホームルーター 不要 ✕(登録した住所で利用) 複数台 家の中だけで使う
モバイルWiFi 不要 ◎ 複数台 家でも外でも使う
スマホのテザリング 不要 ◎ 数台 一時的に使う・使う量が少ない

※速度は場所や時間帯によって異なります。申し込み前に各社の公式サイトで確認してください。

それぞれの違いは、ホームルーター・光回線・ポケットWiFiの比較や工事不要のWiFiガイドで詳しく解説しています。

マンションの回線とは別のネットを持つなら、
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工事なしで、マンションの回線とは別のネットを持つなら

工事なしでマンションの回線とは別のネットを持つなら、「①対応キャリア」「②つなげる台数」「③料金と契約期間」「④工事の有無と住所の登録」「⑤交換・サポート」の5点で選ぶと失敗しにくくなります。
とくに大切なのが①で、マンションの部屋の中は、建物の構造や階数によって電波の入りやすさが変わります。
複数のキャリアの回線に対応していると、建物の環境に合わせてつながりやすい回線を使えるため、部屋の中でも電波をつかみやすくなります。
また、ホームルーターは登録した住所でしか使えないことが多いのに対し、モバイルWiFiは外にも持ち出せます。
ただし、すべての人にモバイルWiFiが向いているわけではありません。
ここでは、5つのポイントと、モバイルWiFiが向かないケースも正直に紹介します。

選び方5つのポイント

マンションで使う別の回線は、対応キャリア・台数・料金と契約期間・工事と住所の登録・交換とサポートの5点で選びます。

📡 マンションで使う別の回線選び 5つのポイント
① 対応キャリア 複数キャリアに対応していると、建物の中でも電波をつかみやすい
② つなげる台数 スマホ・パソコン・テレビ・ゲーム機を同時につなげるか
③ 料金と契約期間 月額料金と、途中解約時の手数料の有無
④ 工事の有無と住所の登録 工事不要か、登録した住所以外でも使えるか
⑤ 交換・サポート 故障したときの交換や、相談できる窓口があるか
工事なしで、家でも外でも使えるモバイルWiFiなら、
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なお、契約から2年以内に解約すると、解約手数料4,180円がかかります。まずは公式サイトで、プランの詳細を確認してみてください。

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モバイルWiFiが向かないケースは?

モバイルWiFiは工事なしで使える便利な回線ですが、すべての人に向いているわけではありません。

モバイルWiFiが向いている人

VDSLや備え付けWiFiで、建物の工事がすぐにできない

家でも外でもネットを使う

引っ越しの予定があり、長く使える回線を持ちたい

工事の立ち会いや手続きの手間を避けたい

ほかの方法が向いている人

建物が光配線化できる、またはすでに光配線方式

オンラインゲームなど、有線の安定した速さが必要

家の中だけで、大量のデータを使う

同じ住所に長く住む予定がある

モバイルWiFiの速度は、場所や時間帯によって変わります。
建物が光配線方式に切り替えられるなら、まずはその可能性を確認するのがおすすめです。

対策を選ぶ前のチェックリスト

✅ マンションのWiFi対策 チェックリスト
  • ✓昼と夜、有線とWiFiで速度を測り比べた
  • ✓建物の配線方式を、管理会社や回線会社に確認した
  • ✓ルーターの置き場所と再起動を試した
  • ✓光配線化の要望ができるか確認した
  • ✓別の回線を契約してよいか、管理会社に確認した
  • ✓別の回線を使うなら、料金と契約期間を確認した

マンションの共用部の無料WiFiや公衆WiFiを使う場合は、セキュリティにも注意しましょう(出典:IPA「公衆無線LAN利用に係る脅威と対策」)。

マンションのWiFiに関するよくある質問

  • Aマンションでは、建物まで来ている回線を住人みんなで分け合って使うことが多いため、多くの人が使う夜や休日は回線が混雑して遅くなりやすくなります。昼と夜で速度を測り比べ、夜だけ大きく遅い場合は、共用回線の混雑が原因の可能性があります。
  • AVDSL方式は、マンションの共用部から各部屋まで、電話線を使ってネットの信号を届ける配線方式です。既存の電話線を使えるため古い建物に多く、通信速度の上限は最大100Mbpsです。光ファイバーを部屋まで引く光配線方式(最大1Gbps)に比べて、速度が出にくい方式です。
  • A建物によっては、光配線方式への切り替えを要望できます。NTT東日本は、2024年11月から入居者が光配線化を直接要望できる受付を設けています。ただし、共用部の工事には管理組合や大家さんの了承が必要なことが多く、建物の構造によってはできない場合もあります。
  • Aまずはルーターの置き場所や再起動で改善しないか試し、改善しなければ管理会社に相談しましょう。設備の改善の予定がない場合は、自分で別の回線を契約してよいかを確認したうえで、工事なしで使えるホームルーターやモバイルWiFiを検討する方法があります。
  • A原因が部屋の中の古いルーターや電波にあるなら、改善する見込みがあります。ただし、建物の配線方式がVDSLやLAN配線の場合、ルーターを替えても建物の回線の上限(最大100Mbps)を超えることはできません。有線とWiFiで速度を比べ、原因を確認してから買い替えましょう。
  • AホームルーターやモバイルWiFiなら、工事なしで、マンションの回線とは別のネットを使えます。速度は場所や時間帯によって異なるため、複数のキャリアに対応しているかや、契約期間、解約時の手数料もあわせて確認しましょう。建物が光配線方式に切り替えられるなら、その可能性も確認しておくのがおすすめです。

まとめ|マンションのWiFiは「原因の切り分け×原因に合った対策」で改善

マンションのWiFiが遅い時は、まず原因が部屋の中にあるのか、建物にあるのかを見分けることが大切です。
原因に合った対策を選べば、ムダな買い替えをせずに、ネットの遅さを改善できます。

💡 この記事のまとめ
  • ✓マンションのWiFiが遅い主な原因は、配線方式・共用回線の混雑・部屋の中の3つ
  • ✓VDSL方式とLAN配線方式は、最大100Mbpsで速度が頭打ちになりやすい
  • ✓昼と夜、有線とWiFiで測り比べると、原因が部屋の中か建物かを見分けられる
  • ✓部屋の中の原因なら、置き場所・ルーターの規格・周波数の使い分けで改善できる
  • ✓建物の原因なら、光配線化の要望か、工事なしで使える別の回線を用意する

夜のたびに止まる動画や、かたまるオンライン会議にがまんし続ける必要はありません。
この記事のチェックリストを参考に、自分の部屋に合った対策を見つけてください。

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監修者 櫛引 優希

監修者
櫛引 優希
freedoor株式会社 代表取締役|WiFi・通信事業 / Webマーケティング専門家

Webマーケティング歴11年。SEO・コンテンツ戦略・広告運用を軸に、累計200社以上の集客改善を支援。自社でもメディア運営やWiFi関連事業を立ち上げ、光回線事業では部長として事業推進を担った経験を持つ。通信ジャンルを現場の最前線で見てきた実務家として、WiFi・SIM・光回線に関する情報を監修している。

監修者の詳細プロフィールを見る

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