シンガポールとマレーシアを両方回るなら、2カ国に対応したeSIMを1枚入れておけば、国境を越えてもSIMを買い直す必要はありません。シンガポールは国土全体で通信が安定しやすく、マレーシアも人口が多い地域の約99%でネットが使えます。容量の目安は地図・SNS中心で1日0.5〜1GB、4泊5日で3〜5GBです。
シンガポールとマレーシアは、陸続きで行き来しやすく、1回の旅行で両方を楽しむ人も多い組み合わせです。
ただ、通信の準備になると迷いますよね。
「国ごとにSIMを買わないといけないの?」
「シンガポールからジョホールバルへ日帰りしたら、ネットはどうなる?」
「結局、何GBのプランを選べばいいの?」
シンガポールでもマレーシアでも、配車アプリのGrabや地図アプリは移動の必需品です。
国境を越えた瞬間にネットが止まると、迎えの車を呼べない、ホテルまでの道がわからない、といった困りごとに直結します。
2カ国を回る旅だからこそ、「両方の国でそのまま使えるか」が通信選びの大事なポイントになります。
そこで便利なのが、スマホだけで完結する「eSIM」です。
2カ国に対応したプランなら、SIMの差し替えも、国ごとの買い直しも不要。
日本にいるうちに設定しておけば、チャンギ空港やクアラルンプール国際空港に着いた瞬間からネットにつながります。
この記事では、シンガポール・マレーシア旅行のeSIMについて、両国の通信事情、2カ国対応と国別の選び分け、日数・旅程別の容量目安、国境越えの使い方までを、はじめての方にもわかりやすく解説します。
タイやベトナムなど、ほかの国も一緒に回る予定の方は、東南アジア周遊eSIMの選び方もあわせてご覧ください。
- ✓2カ国対応eSIMと国別eSIMの違い、どちらを選ぶべきか
- ✓シンガポール・マレーシアの通信事情とエリア別のつながりやすさ
- ✓3日・5日・7日など日数別・旅程別に必要なGBの目安
- ✓電話番号の要否も含めた、失敗しないeSIMの選び方5つ
- ✓設定手順と、ジョホールバルなど陸路で国境を越えるときの注意点
シンガポール・マレーシア旅行はeSIM1枚でいける?2カ国対応と国別の違い
シンガポールとマレーシアの両方を回るなら、2カ国に対応したeSIMを1枚用意するのがもっとも手間の少ない方法です。
国境を越えても同じeSIMのまま使えるため、国ごとにSIMを買い直したり、空港で設定し直したりする必要がありません。
一方で、シンガポールだけ、マレーシアだけの旅行なら、その国専用のeSIMで十分です。
ほかの選択肢として、普段のスマホをそのまま使える海外ローミングや、複数人でシェアできるレンタルWiFiもあります。
ただ、ローミングは使い方によって料金が高くなりやすく、レンタルWiFiは受け取り・返却・充電の手間がかかります。
とくにジョホールバルへの日帰りなど陸路での国境越えがある旅程では、「両方の国でそのままつながるか」が判断の分かれ目です。
ここでは、2カ国対応eSIMの仕組みと、ほかの通信手段との違い、向いている人を整理します。
2カ国対応eSIMとは?
2カ国対応eSIMなら、シンガポールとマレーシアを1枚で使え、国境を越えてもSIMの買い直しは不要です。
eSIM(イーシム)は、スマホ本体に内蔵された電子的なSIMのことです。
物理的なSIMカードを差し替える必要がなく、QRコードやアプリで通信プランを書き込むだけで使えるようになります。
2カ国対応eSIMは、シンガポールとマレーシアの両方の現地回線に自動でつながる地域プランです。
国境を越えると、スマホがその国の提携回線を探して接続し直すため、利用者が設定を変える必要は基本的にありません。
旅行者向けのものはデータ通信専用が一般的で、日本のSIMはそのまま残せます。
eSIMの基本から知りたい方は、はじめてのeSIM:3分で仕組み・できること・始め方もご覧ください。
2カ国対応・国別・ローミング・レンタルWiFiを比較
4つの通信手段を、2カ国を回る旅で気になるポイントで比べました。
判断基準は「国境を越えてもそのまま使えるか」「手間」「料金の読みやすさ」の3つです。
| 通信手段 | 国境越え | 手間 | 料金の読みやすさ | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 2カ国対応eSIM | ◎ そのまま使える | ◎ 日本で設定して完了 | ◎ 前払いで総額が確定 | 両方の国を回る人 |
| 国別eSIM | ✕ 対象国以外では使えない | ◎ 日本で設定して完了 | ◎ 前払いで総額が確定 | どちらか1カ国だけの人 |
| 海外ローミング | ○ 使えるが国ごとに料金が変わることも | ◎ ほぼ不要 | △ 使い方次第で割高に | 1〜2日のごく短い滞在 |
| レンタルWiFi | ○ 2カ国対応の端末なら可 | △ 受け取り・返却・充電あり | ○ 日額制でわかりやすい | 家族・グループでシェアしたい人 |
国別eSIMを2枚用意して、国境で切り替える方法もあります。
ただし、2枚分の購入と設定が必要になり、切り替えを忘れると移動中に通信が止まってしまいます。
両方の国に行くなら、最初から1枚で対応できる地域プランのほうがシンプルです。
家族・グループで1回線をシェアする場合の考え方は、家族・グループ海外旅行の通信術で詳しく解説しています。
2カ国対応eSIMが向いている人・国別で十分な人は?
判断基準はシンプルで、「旅程にマレーシアとシンガポールの両方が入っているか」です。
片方の国にしか行かないなら、2カ国対応にする必要はありません。
- シンガポールとマレーシアを1回の旅行で両方回る
- シンガポール滞在中にジョホールバルへ日帰りする
- クアラルンプールからシンガポールへ陸路・空路で移動する
- 国境でSIMを切り替える手間を減らしたい
- 日本の電話番号はそのまま残しておきたい
- シンガポールだけ、マレーシアだけに滞在する
- マレーシアに数か月以上住み、現地の電話番号が必要
- 家族全員を1台の回線でまかないたい(レンタルWiFi向き)
- スマホがeSIM非対応、またはSIMロックが残っている
自分のスマホがeSIMに対応しているか不安な方は、自分のスマホはeSIM対応?対応端末の調べ方と確認チェックリストで事前に確認しておくと安心です。
次は、両国の通信事情を、エリアごとに見ていきましょう。
シンガポールとマレーシアの通信事情は?都市・エリア別のつながりやすさ
シンガポールは国土が小さく都市化された国で、ほぼ全域で通信が安定しやすいのが特徴です。
5Gの整備も早く進んでおり、観光で通信に困る場面はほとんどないでしょう。
マレーシアも、人口が多い地域の約99%でインターネットが使える環境が整っており、クアラルンプールやペナン、マラッカなどの都市部では快適に使えます。
注意したいのは、ランカウイ島などの離島、ボルネオ島のコタキナバル郊外、キャメロンハイランドのような山間部です。
こうした自然の多いエリアでは、場所によって電波が弱くなることがあります。
つまり、2カ国旅行の通信の満足度は「都市部中心か、自然エリアまで足をのばすか」で変わります。
ここでは、両国の主要キャリアと5Gの状況、エリアごとの通信事情を整理します。
なお、以下は一般的な傾向で、実際のつながりやすさは利用するeSIMの回線・時間帯・場所によって異なります。
シンガポールの主要キャリアと5Gの状況は?
シンガポールの主要キャリアはSingtel・StarHub・M1の3社で、2022年にはSingtelの5Gスタンドアロン網が国土の95%超をカバーしました。
シンガポールでは、最大手のSingtel(シングテル)、StarHub(スターハブ)、M1(エムワン)が主要キャリアです。
旅行者向けeSIMの多くは、このいずれかの回線を利用しています。
5Gの整備も早く、Singtelは2022年7月に、5Gスタンドアロン網の全国カバー率が95%を超えたと発表しています(出典:iTnews Asia「Singtel achieves 95 percent standalone 5G coverage in Singapore」)。
マリーナベイ、オーチャード、セントーサ島、MRT(地下鉄)の駅など、観光で訪れる場所の多くで快適に通信できるでしょう。
ただし、旅行者向けeSIMで5Gが使えるかはプランや端末によって異なります。
マレーシアの主要キャリアと5Gの状況は?
マレーシアでは人口密集地域の約99%でネットが使え、5Gも約82%をカバーしています。
マレーシアの主要キャリアは、CelcomDigi(セルコムディジ)、Maxis(マキシス)、U Mobile(ユーモバイル)などです。
マレーシア政府の通信大臣は2025年8月の議会答弁で、人口密集地域のインターネット・通信カバー率が98.82%、5Gのカバー率が82.4%に達したと説明しています(出典:Malay Mail(2025年8月13日))。
都市部を旅行する分には、通信面で大きく困ることは少ないといえます。
| シンガポール | 主要キャリアはSingtel・StarHub・M1。Singtelの5G網は2022年時点で国土の95%超をカバー |
| マレーシア | 主要キャリアはCelcomDigi・Maxis・U Mobileなど。人口密集地域の通信カバー率98.82%、5Gは82.4%(2025年) |
| 共通の注意点 | マレーシアの離島・山間部・ボルネオ島の郊外では電波が弱くなる場所がある |
クアラルンプール・ペナン・マラッカなど都市部の通信事情
首都クアラルンプールは、ブキッ・ビンタンやKLCC(ペトロナスツインタワー周辺)など中心部で通信が安定しやすいエリアです。
地図を見ながらの街歩きや、Grabでの移動も問題なくこなせるでしょう。
世界遺産の街として人気のペナン島ジョージタウンやマラッカも、観光の中心部であれば大きく困ることは少ないはずです。
シンガポールとの国境に近いジョホールバルも、市街地やショッピングモール、テーマパーク周辺はつながりやすい傾向です。
ランカウイ・ボルネオ島・山間部など郊外の注意点
注意したいのは、自然が多いエリアです。
ランカウイ島のビーチから離れた場所、ボルネオ島コタキナバル郊外のキナバル山周辺、高原リゾートのキャメロンハイランドなどでは、場所によって電波が弱くなることがあります。
アイランドホッピングや登山ツアーに参加する日は、出発前に地図をオフライン保存しておくと安心です。
集合場所や時間はスクリーンショットで残しておくなど、通信が途切れても困らない準備をしておきましょう。
エリア別つながりやすさ早見表
| エリア | つながりやすさの傾向 | ひとこと |
|---|---|---|
| シンガポール全域 | とくに安定しやすい | MRTの駅や車内でも使いやすい |
| クアラルンプール | 安定しやすい | 中心部はGrab移動も快適 |
| ペナン・マラッカ・ジョホールバル | 市街地は安定しやすい | 観光の中心部なら困りにくい |
| ランカウイ島 | 中心部は安定、離れた場所は変動あり | アイランドホッピング前にオフライン地図を |
| ボルネオ島・山間部 | 郊外は電波が弱くなりやすい | キナバル山・キャメロンハイランドは要準備 |
※上記は一般的な傾向をまとめたもので、実際の通信状況は利用する回線・時間帯・天候などにより異なります。
シンガポールと、マレーシアの都市部を回る旅なら、通信面の心配はほとんどいりません。
自然エリアに行く日だけ、少し備えておくのがポイントです。
次は、何GB用意すればいいかを具体的に見ていきます。
シンガポール・マレーシア旅行は何GB必要?日数・旅程別の容量目安
シンガポール・マレーシア旅行で必要なeSIMの容量は、地図・Grab・SNS中心の使い方なら1日0.5〜1GBが目安です。
日数でみると、2泊3日で1.5〜3GB、4泊5日で3〜5GB、1週間で5〜7GB程度。
動画視聴やビデオ通話、テザリングをよく使う人は、この1.5〜2倍を見込んでおきましょう。
必要な容量を決めるのは「国の数」ではなく、「合計の滞在日数」と「動画をどれくらい見るか」です。
シンガポール3日とマレーシア2日の旅行でも、1カ国に5日いる旅行でも、使い方が同じなら必要な容量はほぼ変わりません。
一方で、クアラルンプールからシンガポールへの長距離バスなど、移動時間が長い旅程では、移動中の動画で消費が増えがちです。
ここでは用途別の消費量、日数別・旅程別の目安、無制限プランが必要な人を順に解説します。
よく使うアプリのデータ消費量は?
シンガポール・マレーシア旅行で必要な容量は、地図・SNS中心なら1日0.5〜1GB、4泊5日で3〜5GBが目安です。
まずは、2カ国旅行でよく使うアプリのデータ消費量を確認しましょう。
1日にどのアプリを何時間使うかをイメージすると、必要な容量が見えてきます。
| 用途 | データ消費量の目安 | 旅行での使用シーン |
|---|---|---|
| LINE・メッセージ(テキスト) | 1日数MB〜数十MB程度 | 同行者・家族との連絡 |
| Grab(配車・フード) | 1回あたり数MB程度 | 空港からホテル、観光地間の移動 |
| 地図アプリ(Googleマップ) | 1時間あたり数十MB程度 | MRTの乗り換え、屋台・お店探し |
| SNS(画像中心の閲覧・投稿) | 1時間あたり100〜300MB程度 | マリーナベイや街並みの写真投稿 |
| 動画視聴(標準画質) | 1時間あたり約0.3〜0.7GB | 長距離バスやホテルでの動画 |
| ビデオ通話 | 1時間あたり約0.5〜1.5GB | 日本の家族や職場との通話 |
※消費量はアプリの設定・画質・通信環境によって変わる一般的な目安です。
Grab・地図・LINEだけなら、1日あたり数百MBに収まることが多いです。
一方、動画を1日1〜2時間見ると、それだけで1GB前後を使うこともあります。
日数別の必要容量早見表(3日・4日・5日・7日)
使い方を「ライト」「標準」「ヘビー」の3タイプに分けて、合計滞在日数ごとの目安をまとめました。
迷ったら、自分のタイプの目安より1つ上の容量を選ぶのが失敗しないコツです。
| 合計滞在日数 | ライト(0.5GB/日) 地図・Grab・LINE中心 |
標準(1GB/日) SNS投稿もする |
ヘビー(1.5〜2GB/日) 動画・ビデオ通話も |
|---|---|---|---|
| 2泊3日 | 約1.5GB | 約3GB | 約4.5〜6GB |
| 3泊4日 | 約2GB | 約4GB | 約6〜8GB |
| 4泊5日 | 約2.5〜3GB | 約5GB | 約7.5〜10GB |
| 1週間 | 約3.5〜5GB | 約7GB | 約10〜14GB |
シンガポールはショッピングモールやホテルのWiFiも充実しているため、動画やアプリの更新はWiFiで済ませれば、モバイルデータを大きく節約できます。
ほかの国の目安とも比べたい方は、海外eSIMの容量早見表|国・日数別に必要なGBが分かるも参考にしてください。
旅程別のおすすめ容量は?
同じ日数でも、国境越えの有無や移動時間の長さで、選ぶべきプランは変わります。
代表的な4つの旅程で、標準的な使い方の場合の目安を整理しました。
| シンガポールのみ(3泊4日) | 3〜4GB。マレーシアに行かないならシンガポール単独プランで十分 |
| シンガポール+ジョホールバル日帰り(4泊5日) | 5GB前後。1日だけでもマレーシアに入るので2カ国対応が安心 |
| クアラルンプール+マラッカ(4泊5日) | 5GB前後。マレーシアのみならマレーシア単独プランで十分 |
| 2カ国周遊(1週間) | 7〜10GB。都市間の移動が長いため、余裕のある容量か無制限が安心 |
無制限プランが必要なのはどんな人?
1日あたり2GB以上を使いそうな人は、無制限プランを検討する価値があります。
残りの容量を気にせず使えるため、旅先で節約に気をつかう必要がありません。
- ✓長距離バスやホテルで動画をよく見る
- ✓出張でWeb会議やテザリングを使う
- ✓SNSにリール・ショート動画を投稿したい
- ✓2カ国を1週間以上かけて周遊する
ただし、無制限プランでも、短期間に極端に大量の通信をすると速度が調整される場合があります。
購入前に、プランの利用条件を確認しておきましょう。
地図とGrab中心の人なら、容量プランを選んで足りなくなったら追加する使い方のほうがムダがありません。
X GLOBAL SIMがおすすめ!
X GLOBAL SIMは、200以上の国と地域で使えるデータ通信専用の海外eSIMサービスです。国別プランに加えて「シンガポール&マレーシア」の地域プランも用意されているので、国境を越えても1枚のまま使えます。旅行中に容量が足りなくなっても、アプリから追加のデータを購入できるので安心です。
失敗しないシンガポール・マレーシアeSIMの選び方|5つのチェックポイント
シンガポール・マレーシアのeSIMは、「①2カ国とも対応エリアに入っているか」「②スマホがeSIM対応か」「③容量と有効期間が旅程に合うか」「④電話番号が必要か」「⑤旅行中に追加購入できるか」の5点で選ぶと失敗しにくくなります。
2カ国旅行でとくに重要なのが①です。
「アジア対応」「東南アジア対応」と書かれていても、どの国が含まれるかはプランごとに異なるため、両方の国名が入っているかを必ず確認しましょう。
②の端末対応は、満たしていないとそもそも使えない前提条件です。
また、Grabの登録などで「電話番号付きが必要?」と迷う方も多いですが、日本のSIMを残しておけば多くの場合は対応できます。
安さだけで選ぶと、国境を越えたら使えない、追加できないといったトラブルにつながりかねません。
ここでは5つのチェックポイントを、判断基準とあわせて解説します。
- ✓① 2カ国とも対応エリアに入っているか
- ✓② スマホがeSIM対応・SIMロック解除済みか
- ✓③ 容量と有効期間が旅程に合っているか
- ✓④ 電話番号付きが本当に必要か
- ✓⑤ 旅行中に容量を追加購入できるか
① 2カ国とも対応エリアに入っているか
2カ国を回るなら、プランの対応国に「シンガポール」と「マレーシア」の両方が入っているかを最初に確認します。
周遊型のeSIMは、商品によって対応国の組み合わせが違います。
「アジア周遊」とあっても、シンガポールだけが含まれてマレーシアが対象外、ということもあり得ます。
確実なのは、「シンガポール&マレーシア」のように2カ国が明記された地域プランを選ぶことです。
タイやインドネシアなど、さらに別の国も回る場合は、すべての国が含まれるアジア周遊プランを検討しましょう。
② スマホがeSIM対応・SIMロック解除済みか
iPhoneはXS・XR(2018年発売)以降の多くの機種がeSIMに対応しています。
Androidは機種によって異なるため、設定画面に「eSIMを追加」などの項目があるかを確認しましょう。
あわせて確認したいのがSIMロックです。
2021年10月以降に発売されたスマートフォンは、原則としてSIMロックが設定されていません(出典:総務省「携帯電話ポータルサイト」)。
それ以前に購入した端末を使う場合は、出発前にSIMロックが解除されているかを確認しておくと安心です。
③ 容量と有効期間が旅程に合っているか
容量は、前章の早見表をもとに「合計の滞在日数×1日の使い方」で見積もります。
そのうえで見落としやすいのが、有効期間が旅行日数をカバーしているかという点です。
たとえば4泊5日の旅行なら、有効期間7日のプランでカバーできます。
一方、10日間の周遊に7日間のプランを選ぶと、旅の後半で使えなくなってしまいます。
容量と期間の両方に少し余裕がある組み合わせを選ぶのが基本です。
④ 電話番号付きは必要?Grabの登録と認証SMSの考え方
Grabの登録やSMS認証は、出発前に日本の電話番号で済ませておけば、データ専用eSIMで対応できます。
「シンガポール eSIM 電話番号付き」と調べる方の多くは、Grabの登録やSMS認証を心配しています。
旅行者向けのeSIMの多くはデータ専用で、新しい電話番号は付きません。
おすすめは、出発前に日本でGrabアプリをダウンロードし、日本の電話番号で登録とSMS認証を済ませておくことです。
Grabはシンガポールとマレーシアの両方で使えるので、1度登録しておけば2カ国とも同じアカウントで配車できます。
日本のSIMとeSIMを1台で使い分ける方法は、デュアルSIM活用術で詳しく解説しています。
⑤ 旅行中に容量を追加購入できるか
旅行中は、思ったより動画を見たり写真を投稿したりして、容量が足りなくなることがあります。
そんなときにアプリやWebから容量を追加購入できるかは、安心して使うための大事な判断基準です。
追加購入ができれば、最初は少なめの容量を選び、足りなければ足すという使い方もできます。
必要以上に大容量を買わずに済むので、結果的にムダを抑えられます。
支払い方法や購入のタイミングは、海外eSIMの購入・支払い方法完全ガイドもあわせてご覧ください。
X GLOBAL SIMがおすすめ!
X GLOBAL SIMは、200以上の国と地域で使えるデータ通信専用の海外eSIMサービスです。「シンガポール&マレーシア」の地域プランなら、1枚で2カ国をカバーでき、国境を越えるたびにSIMを買い直す必要はありません。購入から設定までオンラインで完結し、WiFiルーターの受け取り・返却も不要。現地の大手キャリア回線を利用するため、地図アプリやGrabも安定して使え、容量が足りなくなったらアプリから追加購入もできます。
まずは公式サイトで、シンガポール・マレーシアの料金プランを確認してみてください。
シンガポール・マレーシアeSIMの設定手順と、国境を越えたときの使い方
シンガポール・マレーシアのeSIMは、「出発前に日本でeSIMをインストール」→「現地の空港で回線を切り替えてデータローミングをオン」の2段階で使い始められます。
ポイントは、QRコードの読み取りまでを日本のWiFi環境で済ませておくことです。
2カ国対応のプランなら、国境を越えたあとも基本的に設定し直す必要はなく、スマホが自動で隣の国の回線をつかみ直します。
ただし、シンガポールからジョホールバルへ陸路で渡るときは注意が必要です。
シンガポール専用のeSIMのままだと、国境を越えた時点で通信が止まってしまいます。
到着直後や国境越えのあとにつながらない場合も、原因の多くは設定の問題で、機内モードのオン・オフや再起動で解決することがほとんどです。
ここでは、出発前の準備、空港到着後の操作、国境越えの注意点、つながらない時の対処を順に解説します。
出発前に日本でやること
シンガポール・マレーシアのeSIMは、出発前に日本のWiFi環境でインストールまで済ませておくのが基本です。
出発前の準備は4ステップです。
出発の数日前〜前日までに済ませておくと、当日あわてずに済みます。
1
設定画面にeSIMを追加する項目があるか、SIMロックが解除されているかを確認します。
2
旅程に両方の国が入っているなら2カ国対応の地域プランを選び、合計日数に合う容量と有効期間で購入します。
3
届いたQRコードを読み取るか、アプリの案内に沿ってeSIMを追加します。インストールにはネット接続が必要です。
4
Grabの登録とSMS認証、行き先の地図のオフライン保存を済ませておきます。
インストール後、プランの利用開始のタイミングは商品によって異なります。
「インストールした時点で期間がスタートする」タイプもあるため、購入時に開始条件を確認しておきましょう。
iPhone・Androidの詳しい操作は、iPhoneでeSIMを最短開通とAndroidでeSIMを使いこなすで解説しています。
チャンギ空港・クアラルンプール国際空港に着いたらやること
シンガポールのチャンギ空港でも、マレーシアのクアラルンプール国際空港でも、到着後の操作は同じです。
機内モードを解除したら、次の3つを設定するだけで通信が始まります。
| 設定項目 | 海外eSIM側 | 日本のSIM側 |
|---|---|---|
| 回線のオン/オフ | オン | オンのまま(電話・SMSの受信用) |
| モバイルデータ通信に使う回線 | こちらを選ぶ | 選ばない |
| データローミング | オン | オフ(高額請求を防ぐ) |
とくに大切なのが、日本のSIM側のデータローミングをオフにしておくことです。
オンのままだと、意図せず日本のキャリアの海外ローミングで通信してしまい、高額な請求につながるおそれがあります。
ジョホールバルへ陸路で渡るときの注意点は?
陸路でジョホールバルへ渡るときは、マレーシアにも対応したeSIMでないと、国境を越えた時点で通信が止まります。
シンガポールから、橋(コーズウェイ)を渡ってバスなどでジョホールバルへ日帰りする人は少なくありません。
2カ国対応のeSIMなら、国境を越えるとスマホが自動でマレーシアの回線をつかみ直すため、基本的に操作は不要です。
- ✕シンガポール専用のeSIMでは、マレーシアに入ると通信できない
- ✕国境付近では、隣の国の電波をつかんで一時的に不安定になることがある
- ✕日本のSIM側のデータローミングがオンだと、国境付近で日本のキャリアにつながってしまうおそれがある
国境を越えた直後につながりにくいときは、機内モードを一度オン・オフするだけで回復することがほとんどです。
出入国の手続き中に迎えの車をGrabで手配したい場合も、2カ国対応のeSIMなら安心して使えます。
つながらない時の確認手順と、出発前チェックリスト
空港到着後や国境越えのあとに通信できない場合は、次の順番で確認してみてください。
上から順に試すと、多くのケースは数分で解決します。
つながらないからといって、設定画面からeSIMを削除するのは避けましょう。
再インストールできない場合があります。
より詳しい原因の切り分けは、海外eSIMが繋がらない時の対処法【国・機種別】で解説しています。
- ✓スマホがeSIM対応・SIMロック解除済みである
- ✓旅程に入っている国がすべてプランの対応エリアに含まれている
- ✓合計日数をカバーする容量・有効期間のプランを購入した
- ✓日本のWiFi環境でeSIMをインストールした
- ✓Grabの登録・SMS認証を日本で済ませた
- ✓離島や山間部に行く日のために地図をオフライン保存した
- ✓外務省「たびレジ」に登録した
外務省の海外旅行登録「たびレジ」に登録しておくと、滞在先の安全情報や緊急時の連絡をメールで受け取れます(出典:外務省 海外旅行登録「たびレジ」)。
2カ国を回る場合は、両方の国を登録しておきましょう。
シンガポール・マレーシアのeSIMに関するよくある質問
-
Aはい、2カ国に対応した地域プランのeSIMなら1枚で両方の国を使えます。国境を越えるとスマホが自動で隣の国の回線をつかみ直すため、基本的に設定の変更は不要です。購入前に、対応国に「シンガポール」と「マレーシア」の両方が入っているかを必ず確認しましょう。
-
Aはい、1日だけでもマレーシアに入るなら2カ国対応のeSIMがおすすめです。シンガポール専用のeSIMでは、国境を越えた時点で通信が止まってしまいます。帰りのバスやGrabを手配するためにも、両方の国で使えるプランを選んでおくと安心です。
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A両国とも5Gの整備が進んでおり、シンガポールでは2022年にSingtelの5G網が国土の95%超をカバーし、マレーシアでも2025年に人口密集地域の82.4%まで広がっています。ただし、旅行者向けeSIMで5Gが使えるかはプランや端末によって異なります。観光の使い方なら4G(LTE)でも十分快適です。
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A地図・Grab・LINE中心なら約2.5〜3GB、SNSへの写真投稿もするなら約5GB、動画やビデオ通話もよく使うなら7.5〜10GBが目安です。迷ったら目安より1つ上の容量を選ぶか、旅行中に追加購入できるプランを選んでおくと安心です。
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A多くの旅行者はデータ専用eSIMで十分です。Grabの登録やSMS認証は、出発前に日本の電話番号で済ませておけば、現地ではデータ通信だけで2カ国とも利用できます。現地の電話番号が必要になるのは、数か月以上の長期滞在や、現地の店舗と電話でやり取りする場合などに限られます。
-
Aランカウイ島やコタキナバルなどの中心部はつながりやすい傾向ですが、ビーチから離れた場所やキナバル山周辺、キャメロンハイランドなどの山間部では、場所によって電波が弱くなることがあります。こうしたエリアに行く日は、出発の1〜2日前までに地図をオフライン保存しておくと安心です。
まとめ|2カ国旅行は「対応国×合計日数」で選べば失敗しない
シンガポール・マレーシア旅行のeSIMは、2カ国に対応したプランを日本で準備しておけば、国境を越えてもそのまま使える便利な通信手段です。
どちらの国も都市部は通信が安定しやすく、離島や山間部に行く日だけ少し備えておけば大きく困ることはありません。
- ✓両方の国に行くなら、2カ国対応の地域プランを1枚入れるのがもっとも手軽
- ✓シンガポールはほぼ全域で安定。マレーシアも人口密集地域の約99%で通信できる
- ✓容量の目安は1日0.5〜1GB、4泊5日で3〜5GB。動画が多い人は1.5〜2倍
- ✓ジョホールバルへの日帰りでも、マレーシアに対応したeSIMが必要
- ✓Grabの登録は日本で済ませれば、データ専用eSIMで2カ国とも使える
行く国、合計の日数、そして自分の使い方を当てはめれば、選ぶべきプランは自然と決まります。
この記事のチェックリストを見返して通信の準備を整え、シンガポールとマレーシアの旅を思いきり楽しんでください。
X GLOBAL SIMがおすすめ!
X GLOBAL SIMは、200以上の国と地域で使えるデータ通信専用の海外eSIMサービスです。「シンガポール&マレーシア」の地域プランなら、ジョホールバルへの日帰りや2カ国周遊でも1枚のまま使えます。購入から設定までオンラインで完結し、日本にいるうちにインストールしておけば、チャンギ空港やクアラルンプール国際空港に着いてすぐネットが使えます。現地の大手キャリア回線を利用するため、Grabや地図アプリも安定して使え、容量が足りなくなってもアプリから追加購入が可能です。
まずは公式サイトで、シンガポール・マレーシアの料金プランを確認してみてください。
Webマーケティング歴11年。SEO・コンテンツ戦略・広告運用を軸に、累計200社以上の集客改善を支援。自社でもメディア運営やWiFi関連事業を立ち上げ、光回線事業では部長として事業推進を担った経験を持つ。通信ジャンルを現場の最前線で見てきた実務家として、WiFi・SIM・光回線に関する情報を監修している。