ドコモ home 5Gの最大通信速度は5G接続時が4.2Gbps、4G接続でも1.7Gbpsと、ホームルーターのWiFi速度のなかでトップクラスの速さを誇ります。
そのため、高速通信を求めている方におすすめのホームルーターです。また、コンセントを挿すだけですぐに使える工事不要WiFiのため引越し先に持っていけるWiFiとしても便利で、一人暮らし用のWiFiとしても人気があります。
本記事ではドコモ home 5Gの速度に関する基本情報や実測値、評判などをお伝えします。速度が遅いと感じたときの対処法もご紹介するため、ぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
- ドコモhome 5Gのの基本情報と特徴
- ドコモhome 5Gの速度に関する基本情報
- ドコモhome 5Gの実測値
- ドコモhome 5Gの速度に関する口コミ・評判
- ドコモhome 5Gの速度が遅いときの対処法
ドコモhome 5Gとは
ドコモ home 5Gは、ドコモが提供する5G高速通信に対応するホームルーターです。コンセントを挿すだけでインターネット通信ができます。4G通信でも最大通信速度は1.7Gpbsと速いため、回線工事は面倒に感じるものの、快適にインターネット通信をしたい方というに、とくにおすすめです。
ドコモ home 5Gの概要は以下のとおりです。
最大通信速度 | 【5G接続】4.2Gbps 【4G接続】1.7Gbps |
データ容量 | 無制限 |
月額利用料金 | 4,950円 |
事務手数料 | 3,850円(ドコモオンラインショップの場合は無料) |
解約違約金 | 0円 |
端末代金 | 【HR02】71,280円(月々サポート適用で実質0円) |
ドコモhome 5Gの速度に関する基本情報
ドコモ home 5Gの速度に関して、おさえておきたい基本情報は以下の7点です。
- 下り最大速度は4.2Gbps
- 5G通信に対応
- 4G通信ではプラチナバンドを使用
- 基本的に速度制限がない
- 速度と安定性に優れたWi-Fi6に対応
- 2種類の周波数帯を使い分けられる
- つながりやすいビーフォーミング機能を搭載
下り最大速度は4.2Gbps
ドコモ home 5Gの下りの最大通信速度は4.2Gbpsで、業界トップレベルの速さを誇ります。
また、本体に4方向に4つのアンテナを配置されており、常につながりやすいアンテナを選択し通信を行えるため、高速かつ安定した通信を実現しています。[2]
最大速度は理論上の数値です。そのため、実際には常に最大速度が出るわけではないものの、インターネットの速度を重視する場合はドコモ home 5Gをおすすめします。
参考・引用元[2]:home 5G HR02
5G通信に対応
ドコモ home 5Gは5G通信に対応しています。5G通信が利用できるエリア内であれば、最大通信速度4.2Gbpsを誇る高速通信を利用することができるうえ、Wi-Fi通信では最大64台までの端末との同時接続が可能です。
5G通信が可能なエリアは現状では都心部が中心ですが、順次拡大中であるため、今後は対応エリアが増えていくでしょう。
なお、5G通信対応エリア以外では、4G通信を利用できます。4G通信の最大通信速度も1.7Gbpsであるため、十分快適にインターネットを使えます。[3]
参考・引用元[3]:工事不要でWi-Fi環境が整う!ドコモのホームルーター| ドコモオンラインショップ
4G通信ではプラチナバンドを使用
4G通信ではプラチナバンドを使用できるのも、ドコモ home 5Gの特徴です。プラチナバンドは各キャリアに割り当てられている周波数帯で、ビルなどの障害物がある場合でも電波が回り込み、遠くに届きやすい点が特徴です。
通常、電波は障害物を通過できないと反射し、徐々に弱くなってしまいます。しかし、プラチナバンドでは障害物があっても電波が回り込み、その先に届くため、ホームルーターを家具や壁などの障害物が多い室内で使う際も通信障害になりにくいといえるでしょう。
なお、ドコモ home 5Gはその名称から、5Gの電波にしか対応しないように思われがちですが、5Gの電波が弱い場所では4Gの電波に対応します。
基本的に速度制限がない
ドコモ home 5Gには、基本的に速度制限がありません。データ容量を気にすることなく、無制限に使うことが可能な点は、光回線と同じです。
通信サービスによっては、3日間で7GBのデータ容量を利用すると速度制限がかかるものもあります。しかし、ドコモ home 5Gは、基本的に使用できるデータ容量の上限が設定されていない点が魅力です。
ただし、当日を含めた直近3日間のデータ利用量が著しく多い場合は、ほかのユーザーに比べ通信速度が遅くなる可能性があることがホームページに記載されているため、注意しましょう。[4]
参考・引用元[4]:工事不要でWi-Fi環境が整う!ドコモのホームルーター| ドコモオンラインショップ
速度と安定性に優れたWi-Fi6に対応
ドコモ home 5Gの現行モデルの端末である「HR02」は、旧モデルに引き続きWi-Fi6に対応しています。
新しいWi-Fi規格のWi-Fi6は、従来のWi-Fi5よりも約1.4倍も通信速度が向上しており、通信の安定性にも優れている。複数の端末を同時接続した場合でも通信遅延を起こしにくいため、家族みんなでWi-Fiを利用している方も、快適にネット通信を楽しめるでしょう。
また、複数のWi-Fi機器で広いエリアをカバーできるメッシュWi-Fi「Wi-Fi EasyMesh」にも対応しています。[5]
参考・引用元[5]:home 5G HR02
2種類の周波数帯を使い分けられる
2種類の周波数帯を状況に応じて使い分けられるのも、ドコモ home 5Gの特徴です。下記表は、2.4GHzと5GHzという2種類の周波数帯の性質を比較したものです。
メリット | |
---|---|
2.4GHz |
|
5GHz |
|
注意点 | |
---|---|
2.4GHz |
|
5GHz |
|
つながりやすいビームフォーミング機能を搭載
ドコモ home 5Gは、離れた場所からでもつながりやすくなるビームフォーミング機能を搭載しています。ビームフォーミングは、特定の方向に電波を送受信する技術です。通常、Wi-Fiで使われる電波は球体状に発せられます。
しかし、ドコモ home 5Gは、ビームフォーミング機能によって特定のパソコンやスマホに向けてWi-Fi電波を送信することが可能です。そのため、端末を部屋のどの場所で使う場合でも、ネットに接続しやすくなります。
ドコモhome 5Gの実際の速度
先ほどドコモ home 5Gの最大通信速度を確認しましたが、最大通信速度はあくまで理論値です。そこで、ドコモ home 5Gと他社のホームルーターの実測速度をみていきましょう。公式サイトが案内する理論値速度ではなく、実際の速度をサービス別に確認できる、「みんなのネット回線速度」というサイトから引用してご紹介します。
下りの速度 | 上りの速度 | Ping値 | |
ドコモ home 5G | 182.73Mbps | 19.82Mbps | 50.77ms |
ソフトバンク Air | 81.1Mbps | 8.16Mbps | 45.85ms |
WiMAX(WiMAX 2+) | 89.09Mbps | 14.75Mbps | 53.21ms |
※参考・引用元:みんなのネット回線速度(みんそく) | 速度比較が出来る通信速度測定サイト
ドコモ home 5Gとソフトバンク Air、WiMAX(WiMAX 2+)の実測値の比較においては、とくに下りの速度でのドコモhome 5Gの速さが際立ちます。
なお、インターネットの下りの速度とは、インターネット上のデータをダウンロードするときの速さを、上りの速度は手元にあるデータをアップロードするときの速さのことです。いずれも数値が大きいほど速い点が特徴です。ping値は、インターネットの応答速度のことで、数値が小さいほど速い点に注意しましょう。
ドコモhome 5Gの速度に関する口コミ・評判
ここからは、ドコモ home 5Gを実際に使用している人たちの口コミを中心に、Twitterから抜粋して紹介します。良い評判と悪い評判の両方を確認して、契約時の参考にしてください。
良い口コミ・評判
毎月5000円未満で使いたい放題、引越しの際も住所変更してコンセントに差すだけで楽だと喜ぶ声、通信が安定して速いという口コミなどがありました。5Gでは通信が安定しなかったため、4G接続に切り替えた途端、安定したことに驚いている人もみられました。
悪い口コミ・評判
良い口コミが見つかった一方で、ネット接続できないという人、ドコモ光に比べると通信速度に物足りなさを感じている人もいるようです。
また、オンラインゲームでは、ゲームタイトルによっては、ゲーム側から「遅い」と通知がくることへの不満をつぶやいた口コミもみられました。
ドコモhome 5Gの速度が遅いときの対処法
ドコモ home 5Gの速度が遅いときに有効とされる対処法は、以下の5つです。
- 設置場所を変更する
- 再起動や初期化を試す
- SIMカードを入れ直す
- 接続する周波数帯を切り替える
- 4G回線のみを使う
順番に確認していきましょう。
設置場所を変更する
ドコモ home 5Gの速度が遅いと感じるときは、設置場所を変更しましょう。Wi-Fiの電波は障害物を通過することが困難なことが多いため、近くに大きな家具や壁などの障害物がない、開けた場所に置くのが理想です。
また、Wi-Fiで使われる電波は金属に反射しやすく、水に吸収されやすい性質があります。そのため、金属や水槽などから離れた場所に置く必要があります。
再起動や初期化を試す
ドコモ home 5Gを再起動や初期化をするだけで、通信速度が改善することもあるため、試してみましょう。近隣でWi-Fiの利用者が増えると使用しているチャンネルが混雑し、通信速度が低下したように感じることがあります。Wi-Fiのチャンネルとは、通信に使用する周波数を指定するための機能のことです。
1度電源を入れ直せば、そのときに空いているチャンネルにつながり、速度の回復を実感できるでしょう。
SIMカードを入れ直す
再起動や初期化をしても通信速度の改善が見込めないときは、ドコモ home 5Gの底にささっているSIMカードを入れ直してみる方法も効果的です。SIMカードになんらかの不具合が生じていることがあるため、カードの入れ直しだけで通信速度が速くなる場合があります。
接続する周波数帯を切り替える
前述のとおり、ドコモ home 5Gは、2.4GHzまたは5GHzの2種類の周波数帯を使います。それぞれ特徴が異なるため、使用場所などによって切り替えをしてみましょう。
たとえば、壁で隔てられている隣の部屋で端末を使うというような場合は、2.4GHzに切り替えた方が通信速度が速くなり、接続が安定する可能性があります。
4G回線のみを使う
ドコモ home 5Gの設置場所が4G回線と5G回線の境目にあるような場合、4Gと5Gが頻繁に切り替わってしまい、通信速度に影響を及ぼしていることも考えられます。
デフォルトでは自動で4Gと5Gが切り替わる設定になっているため、4Gに固定することで、速度が速くなったと感じられるかもしれません。
ドコモhome 5Gの使用をおすすめする人の特徴
ドコモ home 5Gの使用をおすすめする人の特徴は、以下のとおりです。
- 回線工事なしですぐにインターネットを使いたい人
- ドコモのスマホを使用している人
- 引っ越しの頻度が多い人
- ホームルーターの通信速度を重視している人
それぞれの特徴を解説していきます。
回線工事なしですぐにインターネットを使いたい人
ドコモ home 5Gは、コンセントを挿すだけですぐにインターネットを使えるようになるため、煩わしい回線工事を避けたいと考えている人におすすめです。
また、住んでいる建物の築年数や電柱との距離によっては、光回線を引き込めないこともあります。そのような建物に住んでいる人にも、回線工事不要で使えるドコモ home 5Gが合っているといえるでしょう。
ドコモのスマホを使用している人
ドコモにはドコモセット割という、ドコモのスマホとドコモ home 5Gをセットで契約する場合に、ドコモのスマホの月額料金が1回線につき最大1,100円分割引になるサービスがあります。そのため、ドコモユーザーであればスマホ代がお得になるため、ドコモ home 5Gの契約がおすすめといえるでしょう。
たとえば、家族3人がドコモのスマホで5Gギガホ プレミアを使っている場合、ドコモ home 5Gの契約によって毎月合計3,300円もスマホ代が安くなります。
参考・引用元:ドコモ光セット割 | 料金・割引
引っ越しの頻度が多い人
引っ越しの頻度が多い、あるいは近いうちに引っ越しの予定を控えている人にとっても、ドコモ home 5Gは使い勝手がよいといえます。
光回線であれば、引っ越しに際して移転工事が必要です。引っ越しのたびに工事費用がかかることに加え、毎回契約の手続きを行わなければなりません。その点、ドコモ home 5Gは、My docomoから住所変更をするだけで済みます。
ホームルーターの通信速度を重視している人
ドコモ home 5Gの最大通信速度は、5G接続時が4.2Gbps、4G接続でも1.7Gbpsと、ホームルーターのなかでトップクラスです。そのため、快適なインターネット環境を望み、通信速度の速さを重視している人にとくにおすすめです。
参考・引用元:home 5G HR02
まとめ
ドコモ home 5Gの下りの最大通信速度は4.2Gbpsで、業界トップレベルの速さを誇ります。4G接続の場合の最大通信速度も、1.7Gbpsです。Wi-Fi6やメッシュWi-Fiに対応していること、4G接続時はプラチナバンドが使用できることなどが魅力です。
月々4,950円の月額利用料金で基本的にデータを無制限に使え、良好な通信環境が手に入るため、コスパに優れているといえるでしょう。ホームルーターをお探しで、通信速度を重視する人は、ぜひドコモ home 5Gの利用を検討してみてはいかがでしょうか。