ガラケーのサービスも終了することから、自分に合うスマホを選びたいと考えているシニアの方は多いのではないでしょうか。シニア向けのスマホも販売されていますが、シニアの方が初めて使うスマホとしておすすめなのは、iPhoneです。
iPhoneを利用している人は多く、操作がわからなくなったとき、気軽に相談できます。また、家族がiPhoneを利用しているときは、位置情報を共有するなど便利に使えるでしょう。緊急SOSの機能もついているため安心です。
本記事では、シニアにiPhoneがおすすめな理由についてお伝えします。さらに、iPhoneのシニア向け設定の方法や、シニア向けiPhoneの選び方もご紹介しますので、スマホ選びに悩んでいるシニアの方やご家族の方はチェックしてみてください。
シニアにはiPhoneがおすすめ?
シニアが初めてスマホを利用する場合、iPhoneがおすすめです。iPhoneは操作がシンプルでわかりやすく、シニアでも使いやすいという特徴があります。
また、iPhoneのユーザーは多く、わからないことがあれば聞きやすいというのも推奨できる理由です。
ここでは、シニアにiPhoneがおすすめな理由についてご紹介します。
操作がわかりやすくてシンプル
iPhoneはアメリカのApple社が提供しているスマホです。国内では、Google社が開発したAndroidとシェアを二分しています。
iPhoneは毎年秋ごろにで新しいモデルが販売され、2024年9月には「iPhone 16シリーズ」が販売されています。
ハイスペックでさまざまな機能がありながらも操作はシンプルでわかりやすく、スマホが初めてのシニアの方でも使いやすいのがメリットです。
スマホの頭脳にあたるOSもApple社が作っているため、バージョンが変わっても基本的な操作方法は変わりません。新しい機種に変更したときも一から使い方を覚える必要がないのもメリットです。
各社から販売されているAndroidのスマホは操作が複雑なものも多く、初めてスマホを手にする場合は慣れるのに時間がかかるかもしれません。iPhoneであれば直感的な操作ができ、慣れるのも早いでしょう。
利用者が多いためわからないことを聞きやすい
iPhoneの利用者は多く、国内では約半数の人が利用しているとされています。そのため、わからないことがあっても聞きやすいというメリットがあります。
Androidはさまざまなメーカーから異なる機種が販売されているため、同じ機種をもっている人をみつけるのは難しいでしょう。操作に困った場合、気軽に質問してすぐに解決することができません。特に家族がiPhoneを利用しているのであれば、迷わずiPhoneを選ぶべきともいえるでしょう。
家族がAndroidを利用している場合は同じ機種を選ぶ方がいい場合もありますが、そうでなければiPhoneを検討してみるのをおすすめします。
音声の操作ができる
iPhoneにはAIによる音声機能の「Siri(シリ)」を搭載しています。話しかけるだけでスマホの操作を代わりに行ってくれるアシスタント機能です。
「Hey Siri(ヘイ、シリ」」とスマホに呼びかけ、操作してほしいことやわからないことを伝えるだけで、答えてくれたり操作してくれたりしてくれます。
例えば、今日の気温や現在地について尋ねれば、すぐに回答があり該当の情報を表示してくれるでしょう。
メッセージの送信や電話の発信もしてくれるので、面倒な操作をする必要がありません。
iPhone同士でデータ共有ができる
家族や友人がiPhoneを使っている場合はデータの共有ができるため、便利に活用できます。位置情報を共有して現在いる場所を教えることができ、iPhoneを失くした場合もすぐに探せます。
AirDrop(エアドロップ)という機能を使い、撮影した画像や動画の共有ができるのも魅力です。クラウドに保存する「共有アルバム」を使えば、容量を気にせず家族や友人との画像・動画を保存できます。
緊急時のSOS機能がある
iPhoneは緊急を知らせる「緊急SOS」機能があり、緊急事態の際にはすばやく簡単に緊急電話をかけて助けを求めることができます。iPhone からSOSで電話をかけると、自動的に現地の緊急通報用電話番号につながる仕組みです。
連絡には現在地や経過時間なども通知されるため、連絡を受けた方もすぐに対応できます。SOS モードに入ってからしばらくの間は、現在地が変わった場合でもそのつど最新の位置情報が届きます。
セキュリティ面でも優れている
iPhoneはApple社がOSも製造しているため、セキュリティ面でも優れています。内部データは暗号化され、データ流出の心配がありません。ウイルスの感染リスクも少なく、安全です。
ただし、ウイルスではないフィッシング詐欺などの被害を防ぐことはできません。iPhoneに限らずどのスマホでもいえることですが、不審なメールや怪しいサイトには注意するなどの対策は必要です。
iPhoneにはシニア向け設定が豊富
iPhoneには文字を大きくできる、音を聞きやすくするなどシニア向けの設定が豊富にあります。上手に活用すれば、iPhoneをより快適に楽しく使いこなせます。
どのような設定があるのか確認し、iPhoneを手に入れたら最初に設定を済ませておくとよいでしょう。
ここでは、iPhoneのシニア向け設定を6つご紹介します。
文字を大きくできる
iPhoneをそのまま使うと、家族からのメッセージやWebサイトの文字が小さくて読みづらいと感じることがあるかもしれません。iPhoneには文字を大きくできる機能があり、設定すればそのような不便はなくなります。
文字を大きくする設定は、以下のとおりです。
- 「設定」の画面を開く
- 「アクセシビリティ」をタップし、「画面表示とテキストサイズ」を選択する
- 「さらに大きな文字」を選択し、文字の大きさを調整する
3では画面の下に文字の大きさを調整できるスライダーがあり、動かすと文字のサイズが変化します。動かしながら最適な大きさに調整しましょう。
時計や電池残量を見やすくする
ロックした状態の画面には時間が大きく表示されていますが、ホーム画面では表示が小さくなります。操作しながら時間を確認するのが難しくなるかもしれません。
バッテリー残量の表示も小さいため、正確な残量がわからずに電池不足になる可能性もあるでしょう。
iPhoneでは、これらの時計や電池残量の表示も大きくできます。
- ホーム画面の空いている場所を長押しする
- 左上の「+」ボタンをタップする
- 時計とバッテリーを検索する
- 表示するタイプを選んで画面の下にある「ウィジェットを追加」をタップする
- 「完了」をタップする
大きくした時計や電池残量の表示は、ホーム画面の空いている場所を長押しすることで好きな場所に移動できます。
音を聞こえやすくする
通話するときに音が聞こえづらいこともあるかと思います。iPhoneには通話時に周囲の雑音を減らす「ノイズキャンセリング」の機能もあり、設定することで相手の声を聞こえやすくすることが可能です。
- 「設定」の画面を開く
- 「アクセシビリティ」をタップし、「オーディオ/ビジュアルをタップする
- 「電話ノイズキャンセリング」をオンにする
これはiPhoneを耳にあてて通話するときに機能する方法であり、スピーカーやイヤホンを利用するときは効果がないため注意してください。
画面を明るく、見やすくする
スマホは利用する場所により、光の加減などで画面が見えづらくなります。iPhoneには「環境光センサー」が搭載され、そのような場合の調整が可能です。
設定により周囲の状態に応じて画面の明るさを自動的に調整することができます。明るい場所で画面を見やすくできるほか、暗い場所で画面が明るくなりすぎるのを防ぐこともできます。
- 「設定」の画面を開く
- 「アクセシビリティ」をタップし、「画面表示とテキストサイズ」を選択する
- 「明るさの自動調節」をオンにする
よく見るサイトをホーム画面で設定する
いつも見るサイトが決まっている場合、ホーム画面にアイコンとして設定しておくとすぐに開くことができます。iPhoneの標準ブラウザ「Safari」で行える設定です。
- 設定したいサイトを開く
- 下のバーの真ん中に表示されるボタンをタップする
- 「ホーム画面に追加」をタップする
ホーム画面にサイトがアイコン化されて表示されるため、タップするだけでサイトを開くことができます。
その他の設定
ほかにもシニア向けとして、以下のような機能があります。
- 自動ロックまでの時間を長くする
- 電話の通知をわかりやすくする
自動ロックはセキュリティのために大切ですが、すぐにロックされるとそのたびにパスコードを入力するのは大変です。ロック時間を伸ばすには、以下の操作を行います。
- 「設定」の画面を開く
- 「画面表示と明るさ」をタップし、「自動ロック」をタップする
- 時間が表示されるため、変更したい時間を選ぶ
電話の着信に気づきにくい場合は、光で知らせるか、振動で通知するかを選べます。
光で知らせる場合
- 「設定」の画面を開く
- 「アクセシビリティ」をタップし、「オーディオ/ビジュアル」をタップする
- 「LEDフラッシュ通知」をオンにして、「消音時に点滅」をオフにする
振動で知らせる場合
- 「設定」の画面を開く
- 「サウンドと触覚」をタップし、「着信スイッチ選択時」と「サイレントスイッチ選択時」をオンにする
高齢者が使いやすいiPhoneの選び方
iPhoneは豊富な種類やサイズがあり、手に取って使いやすいものを選ぶことが大切です。また、データ容量もさまざまで、画像や動画を保存したい場合は多めのデータ容量が必要になるでしょう。同じ機種でもカラーバリエーションがあり、好みのものを選べます。
シニアの方が使いやすいiPhoneの選び方について、ご紹介します。
サイズや重量で選ぶ
iPhoneはさまざまな機種が販売されていますが、それぞれ少しずつ大きさや重さが異なります。画面の見やすさ、持ちやすさなどを考え、最適なものを選びましょう。
iPhone 12シリーズ以降の各サイズは、以下のとおりです。
モデル名 | 画面サイズ | 本体サイズ(mm) | 重量 |
---|---|---|---|
iPhone 15 Pro | 6.1インチ | 146.6×70.6×8.25 | 187g |
iPhone 15 Pro Max | 6.7インチ | 159.9×76.7×8.25 | 221g |
iPhone 15 | 6.1インチ | 147.6×71.6×7.8 | 171g |
iPhone 15 Plus | 6.1インチ | 160.9×77.8×7.8 | 201g |
iPhone 14 | 6.1インチ | 146.7×71.5×7.8 | 172g |
iPhone 14 Plus | 6.1インチ | 160.8×78.1×7.8 | 203g |
iPhone 14 Pro | 6.7インチ | 147.5×71.5×7.85 | 206g |
iPhone 14 Pro Max | 6.7インチ | 160.7×77.8×7.85 | 240g |
iPhone SE(第3世代) | 4.7インチ | 138.4×67.3×7.3 | 144g |
iPhone 13 | 6.1インチ | 146.7×71.5×7.65 | 173g |
iPhone 13 mini | 5.4インチ | 131.5×64.2×7.65 | 140g |
iPhone 12 | 6.1インチ | 146.7×71.5×7.4 | 162g |
手軽に持ち歩きたい場合は軽いものを、操作性を重視するなら画面サイズの大きなものを選ぶとよいでしょう。
最寄りの携帯ショップや家電量販店などに出向き、実際に手にとってみることをおすすめします。
データ容量で選ぶ
データ容量の種類は64GB・128GB・256GB・512GB・1TBの5種類があり、機種ごとに選択肢は異なります。
iPhone14シリーズからは64GBがなくなり、新たにiPhone14 ProとiPhone14 Pro MaxにITBが登場しました。画像の保存やアプリのダウンロードなど、容量を多く使う場合は多めの容量を選びましょう。通話やメールの送受信などがメインという場合は一番少ないのを選べば、初期費用を抑えられます。
カラーで選ぶ
カラーバリエーションはシリーズにより変わります。たとえば、iPhone 15シリーズでは、次のようなバリエーションになっています。
iPhone15/15 Plus | ピンク/イエロー/グリーン/ブルー/ブラック |
---|---|
iPhone 15 Pro/15 Pro Max | ナチュラルチタニウム/ブルーチタニウム/ブラックチタニウム/ホワイトチタニウム |
色合いは写真と実物では異なるため、実際に店舗で見て選ぶことをおすすめします。
らくらくホンなどシニア向けスマホではだめ?
Androidには「らくらくホン」など、シニア向けのスマホも販売されています。シニアに特化したデザインや機能が工夫されているため、そちらを検討する人も多いでしょう。
シニア向けに作られたスマホはシンプルで使いやすい仕様になっていますが、初めて使うときはどうしてもわからないことが出てきます。
しかし、これらシニア向けのスマホを持っている人が周囲にいる確率は低く、困ったとき気軽に教えてもらうことができません。
iPhoneであればインターネットで検索しても操作方法などの情報が豊富ですが、利用者の少ないシニア向けAndroidの情報は少ないでしょう。
メーカーのカスタマーセンターに問い合わせても、混雑しているときはなかなかつながらず、いちいち問い合わせるのも面倒です。
また、シニア向けスマホはLINEのアプリに対応していない機種もあり、家族とのコミュニケーションに使うことができません。ほかにも対応できないアプリは多めです。
シニア向けだからと安易に選ばず、目的に沿った使い方ができるか、周りの人に教えてもらえるかなどを考えて選ぶのがよいでしょう。
安くiPhoneを購入するならプログラムを活用しよう
iPhoneは毎年新しいモデルが発売されていますが、年々端末価格が高額になり、気軽に購入することも難しくなってきました。
そんな中、各キャリアではユーザーの端末負担金を安くしてくれるプログラムを実施しています。
iPhone購入はauがおすすめ
スマホトクするプログラム
auスマホを24回の分割払いで購入し、13〜25カ月までに端末を返却すると、事前に設定されている残価(最終回のお支払金額)の支払いが免除されるプログラムです。
もし25カ月以上使いたくなっても、最終回のお支払金額を再度24回の分割払いにし、お支払いすることで、返却が不要です。
(例)スマホトクするプログラムでiPhone 16 128GBを購入したとき
ただし、本プログラム加入時の機種回収・査定には所定の条件があります。
所定の条件を満たせない場合、特典が受けられなかったり、特典の適用を受けるとき最大22,000円(不課税)のお支払いが必要になる場合があります。
お支払いが必要な返却端末の状態事例など、詳細はau公式サイトで確認してからお申し込みください。
【条件】
- 加入条件:au/au取扱店で対象機種を本プログラムでご購入
- 適用条件:本プログラムで購入された機種を12カ月以上利用し、KDDIが回収する
【対象機種】
- iPhone
- iPad
- Android
- タブレット
- Apple Watch
- スマートウォッチ
A:auでの機種変更は必須ではありません。
2021年9月16日まで提供されていた旧プログラム(かえトクプログラム)のような、当社・au取扱店でauのスマートフォン、ケータイなどへの買い替えは条件に含まれていません。
A:一括払いの請求が届く場合があります。
滞納が続くと、残金を一括請求される場合があります。一括精算した場合は割賦払い金が無くなるので、スマホトクするプログラムも無効となります。
下取りプログラム
下取りプログラム
auの下取りプログラムとは、機種変更のタイミングで不要になった端末を下取りに出すと、Pontaポイント還元してもらえるプログラムです。
破損や動作不良なしの通常品だけでなく、画面割れなど外装破損・ディスプレイの表示不良がある端末も対象です(下取り価格は異なります)。
下取り対象機種は、KDDIに登録されている最新購入機種となります。対象機種の詳細は、下取り価格とあわせて一覧公開されています。
【下取り条件】
- 3カ月以上ご利用の下取り対象機種から機種変更
- 機種変更でauスマートフォン、iPhone、auケータイもしくはauタブレットを購入
- 下取り対象機種が故障、水濡れがなく正常に動作すること
【下取り対象】
- iPhone
- iPad
- Androidスマホ
- Androidタブレット
- ケータイ
【下取りパターン】
- 店頭で機種変更&下取り希望の端末を持参
- 店頭で機種変更⇒郵送で下取り
- オンラインショップで機種変更⇒郵送で下取り
- オンラインショップで機種変更⇒店頭で下取り
※店頭:au Style・auショップ。その他のau取扱店での下取りは、ご来店予定の店舗にお問い合わせください。
※Apple Storeでご契約のお客さまへの下取りのご案内
手間をかけずに機種変更と下取りを済ませたいなら、スキマ時間に手続きができる③オンラインショップで機種変更⇒郵送で下取りがおすすめです。
オンラインショップで機種変更を申し込み時、下取り希望にチェックを入れると回収キットが届きます。到着から10日以内に「返送用レターパック」で下取り対象機種を発送しましょう。
「au下取り郵送受付センター」に到着後2週間程度で、Pontaポイントが還元されます。
とにかく最短で機種変更と下取りを済ませたいなら、①店頭で機種変更&下取り希望の端末を持参するのがおすすめです。
店頭へ来店予約をし、下取り希望の端末を持っていくことで機種変更の手続きと合わせて下取りをしてもらえます。Pontaポイントもその場で還元してもらえるので、すぐに確認でき安心です。
本人確認書類(免許証など)が必要なので、忘れずに持参しましょう。
【オンラインショップ限定】
最新スマホが最大22,000円割引!
まとめ
iPhoneは見た目も操作もシンプルで、シニアにもわかりやすいのが特徴です。
家族がiPhoneを利用しているシニアの方には、ぜひiPhoneをおすすめします。家族から借りて、操作を試してみるのもよいでしょう。
購入後はシニア向けの設定をしておけば、最初から快適に利用できます。iPhoneはサイズや重量などそれぞれ異なるため、よく確認して自分に合うものを見つけてください。初めてのスマホ選びに迷っている方は、記事も参考にしながら使いやすいスマホを選びましょう。