GB(ギガバイト)とは、データ容量などの大きさを表す単位です。スマホでは、データ容量と処理速度、データ通信量の3つをGBで表現することがあります。
この記事では、3つのGBはそれぞれどのような意味を指すのか説明します。また、自分に合うGBの選び方についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
- スマホに関連する3つのGBの意味
- データ容量と処理速度、データ通信量の確認方法
- データ容量と処理速度、データ通信量の選び方
スマホのGB(ギガバイト)の3つの意味
スマホを選ぶとき、「GB(ギガバイト)」の単位が記載されていることがあります。
スマホの種類や通信会社にもよりますが、次の3つにおいて「GB」が使用されていることが一般的です。
- データ容量
- 処理速度
- データ通信量
それぞれ何を指すのか見ていきましょう。
データ容量
データ容量とは、スマホ本体に入れられるデータの容量のことです。データ容量が大きければ大きいほど、動画やアプリ、文書などを大量にスマホに保管できます。
データ容量は128GB、256GB、512GBなどの数字で表示されます。
さらにデータ容量が多いものに1024GBがありますが、その場合は単位を1つ繰り上げて「1TB(テラバイト)」と表記することが一般的です。
処理速度
スマホの処理速度も、GBの単位で表示されることがあります。速度ではありますが、容量の単位であるGBを使うことが多いです。
処理速度が速いスマホは、データの読み込みや送信が速いため、アプリなどのダウンロードや対戦型のゲームもスムーズに楽しめます。
また、動画を視聴するときも、急に止まったり動きがカクカクしたりしにくい傾向にあります。
データ通信量
通信会社でスマホのプランを契約するときは、データ通信量がGBの単位で記載されていることがあります。
通信会社にもよりますが、1ヵ月で使用できるデータ通信量を指すことが一般的です。
なお、契約したデータ通信量を超えたときは、速度制限がかかり低速通信が適用されることが多いです。
そのため、データ通信量を超えたからといって、月末まで通信できなくなるわけではありません。
スマホデータ容量のGBの選び方
スマホを選ぶときには、データ容量と処理速度の2つのGBに注目しましょう。最初にデータ容量のGBについて説明します。データ容量のGBは、次の手順で選びます。
- ストレージかROMで確認する
- 保存するデータの種類・容量を分析する
- AndroidはSDカードでの増量も視野に入れる
順に見ていきましょう。
1.ストレージかROMで確認する
データ容量は、スマホメーカーのホームページで確認できます。調べたいスマホの「スペック」の中に「データ容量」か「ROM」として表記されていることが一般的です。
また、現在使用中のスマホなら、スマホ本体の「ストレージ」でデータ容量を確認できます。
端末によっては「データ容量」や「ROM」と記載されていることもあるので、チェックしておきましょう。
2.保存するデータの種類・容量を分析する
現在使用中のデータ容量に不足を感じている場合は、次のスマホはワンランク上のデータ容量(64GBなら128GB)を選びましょう。
ただし、スマホで写真や動画を撮影する機会が多い方は、ワンランクではなくツーランク以上変更するのもおすすめです。
かつては写真だけなら32GBで十分という時代もありました。しかし、近年はスマホで撮影する写真・動画の画質が良くなってきているため、その分、必要なデータ容量も増えています。
特に長編動画やオンラインゲームのアプリなどの大容量なデータを保存する方は、予算にもよりますが、可能な限りデータ容量の多いスマホを選びましょう。
3.AndroidはSDカードでの増量も視野に入れる
Androidの場合、SDカードを入れることでデータ容量を増量できます。
データ容量がワンランク多いスマホを選ぶ差額と、SDカードの価格を比較し、お得なほうを選ぶのも1つの方法です。
また、妥当と思われるデータ容量のスマホを購入し、不足してきたときにSDカードを大容量のものに買い替えるという方法もあります。
SDカードの交換は簡単にできるので、不足したときは気軽に買い替えましょう。
一方、iPhoneはSDカードを内蔵できません。どうしてもデータ容量が不足するときは、データ容量が多いスマホに買い替えたり、iCloud+の有料プランを利用したりするなどの対策が必要になります。
スマホ処理速度のGBの選び方
次は、スマホを選ぶ大切な要素である処理速度について見ていきましょう。処理速度のGBは次の手順で選びます。
- メインメモリかRAMで確認する
- スマホの使い道や同時処理数を分析する
各手順について説明します。
1.メインメモリかRAMで確認する
処理速度は、スマホメーカーのホームページで確認できます。端末の「スペック」欄に「メインメモリ」か「RAM」として表示されているのでチェックしてみましょう。
なお、メインメモリとは一時的にデータを保管する場所の容量のことです。
メインメモリが多いと処理速度が速くなるため、GBの数字が大きければ大きいほど高速処理が可能です。
2.スマホの使い道や同時処理数を分析する
普段のスマホの使い道について思い出してみましょう。
オンラインゲームやビデオ通話、映画視聴などは、処理速度が速くないスマホでは十分に楽しめない可能性があります。
メインメモリやRAMのGBが大きなスマホを選び、快適に利用できるようにしておきましょう。
また、オンラインゲームや映画視聴などをあまりしない方も、同時処理数が多い傾向にある場合はGBが多いほうが良いです。
例えば、音楽を流しながらニュースをチェックしたり、スライドショーを見ながらメッセージのやり取りをしたりする機会が多い方は、処理速度が速いほうが使いやすくなります。
スマホデータ通信量のGBの選び方
通信会社でスマホのプランを選ぶときは、データ通信量がGBで表記されていることがあります。データ通信量は次の手順で選びましょう。
- 契約プランで確認する
- スマホの使い道や使用時間を分析する
各手順を説明します。
1.契約プランで確認する
データ通信量は、スマホのスペックとは無関係です。通信会社のホームページで「契約プラン」や「通信プラン」として記載されています。
一般的には月単位で表示されているので、「データ通信量」=「1ヵ月に使用できるデータ通信量」と考えて問題ありません。
しかし、通信会社によっては、SIMカードのように1契約あたりで通信できるデータ容量として記載されていることもあるので注意が必要です。
2.スマホの使い道や使用時間を分析する
動画視聴やオンラインゲームなどのデータ通信量が多い使い方をする方は、データ通信量が少ないと、月の大半を低速通信で過ごすことになってしまいます。
データ通信量が多いプランを選び、快適にスマホを利用できるようにしておきましょう。
また、スマホの使用時間もチェックしてみましょう。
1日のうちスマホを使用する時間が長い方は、ニュース視聴やSNSの閲覧・送信といったデータ通信量が比較的少ない使い方でもトータルの通信量は多い可能性があります。
1GBのデータ通信量でできること
どの程度のデータ通信量を選べば良いか迷ったときは、以下を参考にしてください。
スマホの使い方 | 1GBのデータ通信量でできること |
---|---|
メールの送信、受信 | 約2,090回 |
ホームページの閲覧 | 約3,490ページ |
音楽のダウンロード | 約250曲 |
動画視聴(高画質) | 約90分 |
動画視聴(中画質) | 約120~180分 |
ビデオ通話 | 約180分 |
まとめ
スマホを選ぶ際のGBについて迷ったときは、まずは以下を確認してください。
- スマホのデータ容量は、ストレージかROMとして表記されていることがある
- スマホの処理速度は、メインメモリかRAMで表記されていることがある
- 通信プランは、通信会社のホームページで確認できる
スマホを選ぶときは2つのGB(データ容量と処理速度)、通信プランを選ぶときは1つのGB(データ通信量)に注目しましょう。
GBが多いと、スマホに保存できるデータ量が増えたり、スムーズに動画を視聴できたり、通信料金を気にせず高速通信を利用できます。
しかし、データ容量と処理速度のGBが大きいときは、端末代金が高額になることもあるので注意が必要です。また、データ通信量が大きいと、毎月の通信料金が高くなります。
いずれも、あまりにも高額なときは負担に感じるかもしれません。むやみに大きいGBを選ぶのではなく、スマホの使い方や予算とも兼ね合わせて選びましょう。