タブレットを日常的に使っている人は、維持費を下げるために格安SIMでの運用を考えている人も多いでしょう。格安SIM各社でも、タブレットは問題なく使うことが可能です。
低価格で運用できるほか、どこでもタブレットをインターネットにつなげられる、違約金を気にせず使えるなど、格安SIMを利用するメリットは多くあります。
ただし、ドコモ・au・ソフトバンクなど大手キャリアよりも速度が落ちたり、動作確認がされていない可能性があったりするなどの点に注意が必要です。
この記事を参考に、ご自身のタブレットをお得に使えるようになりましょう。
この記事で分かること
- 格安SIMでもほんとにタブレットは使えるの?
- 格安SIMで使えるタブレットの種類は?
- タブレットを使えるように格安SIMは?
格安SIMでタブレットを利用する条件
格安SIMでタブレットを利用する条件が3つあります。
格安SIMでタブレットを利用する条件 |
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それぞれの条件を細かく確認しておきましょう。
条件①:SIMカードの挿入できる機種である
格安SIMで発行したSIMカードを挿入できる機種でなければ、タブレットを利用できません。
特に安価なWi-Fiモデルの場合、SIMカードを挿入するスロットがないため注意しましょう。Wi-Fiモデルと記載のある機種の場合は、テザリングやポケット型Wi-Fiが別途必要です。
大手大手キャリアで発売されているモデルや、セルラーモデルと記載されたタブレットを用意する必要があります。
条件②:通信をする回線が購入大手キャリアと同じもしくはSIMフリー
タブレットにSIMロックがかかっている場合は、格安SIMの使用回線とタブレットの購入大手キャリアが一致していなければなりません。
たとえばドコモで購入したiPadであれば、ドコモ回線を利用しているX-mobileなどの格安SIMを選ぶ必要があります。
ただし、Appleなどのメーカーから直接購入した機種は基本的にSIMフリーなので、どの格安SIMで申し込んでも、そのままインターネットに接続可能です。
条件③:動作確認が取れている
格安SIMの契約後、利用している格安SIMで動作確認が取れているタブレットでなければ、正常にタブレットを利用できない場合があります。
格安SIMごとに動作確認機種は公表されているので、申込前に確認しておきましょう。
動作確認がされていない端末でも利用できる場合はありますが、利用する際は自己責任となります。また、動作しなかった場合の補償は受けられないので注意しましょう。
格安SIMをタブレットで使うメリット
格安SIMをタブレットで使うメリットは、以下の3つです。
格安SIMをタブレットで使うメリット |
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それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
低価格で運用できる
大手キャリアで使う場合と比べて、低価格で運用できる可能性が高い点がメリットです。
契約する会社によっては、これまでと同じデータ容量を維持した状態で、料金を半額程度に抑えられる可能性があります。
また、特定のアプリのデータ消費がゼロになる独自のサービスを利用できる場合があることもメリットです。
どこでもネットに接続できる
タブレットに格安SIMのSIMカードを挿入することで、スマホと同じ使い勝手で大画面でインターネットに接続できます。
これまではWi-Fi環境下だけで接続を行っていた人や、ポケット型Wi-Fiを持ち歩いて接続していた人の場合、より便利で気軽にタブレットを使えるようになるでしょう。
契約期間や違約金を気にせず使える
契約期間の縛りがない格安SIMも多く、この場合はいつ解約しても違約金がかかりません。
また、大手キャリアから乗り換える際も、現在は3社とも過去のプランも含めて違約金や契約期間は廃止されているので、安心して格安SIMへ乗り換えることが可能です。
格安SIMでタブレットを使う際の注意点
格安SIMでタブレットを使う際の注意点は以下の2つです。
格安SIMでタブレットを使う際の注意点 |
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それぞれを細かく確認したうえで、格安SIMとタブレットの組み合わせを利用するか検討しましょう。
大手キャリアより速度が遅い場合が多い
大手キャリアと比較した場合に、通信速度が遅くなる場合もあります。
各社が掲載している最大速度はあくまでも理論値で、実際の通信速度は実測値から確認しなければなりません。
ここで、大手キャリアと格安SIMの実測値をいくつか比較してみましょう。
▼ 大手キャリアと格安SIMの実測値比較
大手キャリア / 格安SIM | 実測値 | |
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ドコモ | 大手キャリア | 182.6Mbps |
ソフトバンク | 大手キャリア | 94.9Mbps |
mineo | 格安SIM | 40.55Mbps |
povo | 格安SIM | 73.0Mbps |
X-mobile | 格安SIM | 77.77Mbps |
※みんなのネット回線速度調べ
ただし、動画をスムーズに視聴したり、ビデオ通話をしたりするのに必要な回線速度の目安は20~30Mbpsとされています。
上記でご紹介した格安SIMの場合はいずれも40Mbpsを超えているので、インターネットにつながりにくくて困るといった問題はまず起こらないでしょう。
家で利用するのがメインであればWi-Fiモデルで十分な可能性がある
タブレットを利用する場所が主に家であれば、安価なWi-Fiモデルでも十分な可能性があります。
むしろ大容量のプランを契約するとデータ容量を余らせてしまい、せっかく安くお得に使うために申し込んだ格安SIMが無駄になってしまうかもしれません。
また後述するpovoのように、トッピングを自由に選択できる格安SIMを申し込むことで、無駄を出さずにお得に契約できます。
タブレット利用におすすめの格安SIM6選
タブレット利用におすすめの格安SIMは、以下の6つです。
タブレット利用におすすめの格安SIM6選
- mineo
- povo
- X-mobile
- UQモバイル
- ワイモバイル
- 楽天モバイル
各社の特徴やキャンペーン情報などをご紹介します。
なお、UQモバイルやワイモバイルのようにデータ通信専用プランがない格安SIMについては、プランに含まれている通話などのサービスは利用できません。
ただし通信自体は行えるため、問題なくタブレットを利用できます。
mineo
mineoでは、ドコモ・au・ソフトバンクすべての回線に対応しています。
SIMフリー以外のタブレットを持っている人でも、スムーズに契約できることがメリットです。
料金プランも1GB~20GBまで豊富に用意されているため、自分に合った容量・予算のプランを無駄なく選べるでしょう。
mineoが備えている特徴的な機能は「mineoスイッチ」です。
mineoスイッチをオンにすると、最大1.5Mbpsの通信速度に制限されるものの、無制限でインターネットに接続できます。LINEやメールのメッセージ送信やSNSの読み込みなどであれば、1.5Mbpsでも滞りなく行えるでしょう。
また、mineoは格安SIMとしては珍しく実店舗でのサービスを行っている点も特徴的です。
全国に194店舗(2023年6月現在)が展開されているので、わからないことがある場合などサポートが必要なときは、お近くの店舗への相談をおすすめします。
mineoのおすすめポイント
・SIMフリー以外で購入したタブレットもスムーズに使える
・料金プランは月間1GBから用意されている
・「mineoスイッチ」を使ってデータ消費量を節約できる
・全国にある実店舗でサポートを受けられる
データ量を気にせず無制限!
通話もできて月額250円〜
povo
povoは、auが提供する格安プランです。
特徴的なのは「トッピング」という要素を持つ料金システムで、オンライン専用料金プランを基本料金0円で契約できます。
データ容量は先述したトッピングで追加する方式で、1GB(有効期限7日間)の場合は390円から購入可能です。
povoには契約期間の縛りがなく、いつ解約しても違約金がかかりません。
au回線を使うため快適に通信できるうえ、auで購入したタブレットはそのまま使えることもメリットです。
またテザリングにも無料で対応しているため、SIMカードを挿入できないタブレットもインターネットに接続できます。
povoのおすすめポイント
・「トッピング」を選んで自由データ量を購入できる
・契約期間の縛りがなく、違約金もかからない
・auで購入したタブレットをそのまま利用できる
・テザリングが無料で行える
新規契約・乗り換えはこちら!
KDDIからの乗り換えはこちら!
X-mobile
X-mobileは、スマホとWi-Fiが一体化した「スマートWi-Fi」を提供する格安SIMの会社です。
格安SIMのプランは1GB〜20GBまでを1GB単位で契約でき、無駄が生じません。
「10GBのうち毎月1~2GBを余らせてしまう」という方は、X-mobileで月間8~9GBのプランを選ぶと良いでしょう。
X-mobileではドコモの回線を利用しており、ドコモで購入したタブレットはそのまま利用できます。
先述したように回線速度の実測値は77.77Mbpsと格安SIMの中では比較的高速であり、快適に通信しやすいこともメリットです。
また、2023年6月時点で全国に100店舗以上の実店舗を展開しており、お近くの店舗でサポートを受けられます。
X-mobileのおすすめポイント
・1GB~20GBまでの料金プランを1GB単位で契約できる
・ドコモで購入したタブレットをそのまま利用できる
・実測値が77.77Mbpsと格安SIMの中では速い
・全国100店舗以上の実店舗でサポートを受けられる
5分かけ放題込み!
20GBで月額2,728円!
UQモバイル
UQモバイルは、通信の速さと安定感が高く評価されています。
タブレットを利用する場合、動画の視聴やオンラインゲーム、ビデオ通話などを目的とする場合が多いのではないでしょうか。
UQモバイルではこういった通信を多く利用する場合でもスムーズに行える点がメリットです。
UQモバイルの料金プランは「ミニミニプラン(月間4GB)」「トクトクプラン(月間15GB)」「コミコミプラン(月間20GB+10分以内通話かけ放題)」の3種類があります。
いずれも余ったデータ容量は翌月に繰り越しできるので、あえて少し多めのデータ容量を選んでも良いでしょう。
また、auひかりやWiMAXなどの関連サービスに加入していると、「ミニミニ/トクトクプラン」の月額料金が最大1,100円安くなる「自宅セット割」も利用できます。
関連サービスを利用している場合は、月額料金をさらに抑えられるUQモバイルの契約がおすすめです。
UQモバイルのおすすめポイント
・通信の速さと安定感に定評がある
・余ったデータ容量は翌月に繰り越しできる
・「自宅セット割」を適用することで毎月最大858円割引
ワイモバイル
ワイモバイルは、ソフトバンクの回線を使用する格安SIMです。
全国に約2,600店舗(2023年11月現在)を構える、ソフトバンクの実店舗を利用してサポートを受けられるため、初めて格安SIMを利用する人でも安心でしょう。
料金プランは「S(月間4GB)」「M(月間20GB)」「L(月間30GB)」の3種類です。
いずれも余ったデータ容量は、翌月に繰り越しができます。また、親子で利用すると2回線目以降の月額料金が割安になる「ワイモバ親子割」などのサービスを利用できることもメリットです。
また、データ容量を使いきった後も、プランM・プランLの通信制限は最大1Mbpsとやや高速に設定されています。(プランSの場合は最大300kbps)
格安SIMの通信制限は128kbpsなど厳しい場合が多いため、データを使いきった後の通信速度が心配な人はワイモバイルを選ぶと良いでしょう。
ワイモバイルのおすすめポイント
・ソフトバンクで購入したタブレットをそのまま利用できる
・全国2,600店舗以上の実店舗でサポートを受けられる
・親子で使える割引サービスがある
・速度制限後も1Mbpsで利用できる
楽天モバイル
楽天モバイルは、消費するデータ容量が少ない人にも多い人にもおすすめできる格安SIMです。
2023年6月から始まった新料金プラン「Rakuten 最強プラン」では、毎月3GBまで月額1,078円で利用できるほか、これまでの楽天回線エリアに加えて、パートナー回線エリア(au回線エリア)でも3,278円で無制限で利用できます。
キャンペーンが多いことも楽天モバイルのメリットです。
たとえば楽天市場のお買い物がポイント最大16倍になるキャンペーンを利用すれば、楽天市場を使ったお買い物をよりお得に利用できます。ほかにもテザリングも無料で利用できるため、SIMフリー端末以外のタブレットを使っている人も安心です。
データを気にせずたっぷりインターネットに接続したい人は、楽天モバイルを契約してタブレットを利用すると良いでしょう。
楽天モバイルのおすすめポイント
・月額3,278円で無制限で利用できる
・テザリングが無料で利用できる
・楽天市場のSPUなど新規購入者向け以外のキャンペーンも充実している
au回線エリアも無制限!
Rakuten最強プラン登場!
まとめ
今回は格安SIMタブレットでタブレットを使う条件などについて解説してきました。
格安SIMをタブレットで使うことにより、低価格で運用できることやどこでもネットに接続できること、契約期間や違約金を気にせず使えることなどがメリットです。
デメリットとしては、大手キャリアより速度が遅い場合が多い、家で利用するのがメインであればWi-Fiモデルで十分な可能性があるなどが挙げられます。
タブレットを利用する際は、以下の格安SIMがおすすめです。
ご自身に合った格安SIMを見つけて、今までよりもお得で便利にタブレットを使いこなしてみてください。